暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは〜結界使いの転生者〜
無印編
転校と邂逅
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積極的に相手の奥に入りこんで、多少強引でも、その相手のことをよく知ろうとする性格のようだ。

しかも、今回はクラスメイトとしてだけではなく、不良から助けた恩人として彼女に関わってしまったのだ。

確実に、今日挨拶してそのまま縁が切れることはないだろう。

(まあ、仕方ないか)

気持ちを切り替え、これからの事に対して『どのように関わらないようにする』のではなく『どのように切り抜けるか』を考えるようにしようとしたその時・・・。

「おい、モブ野郎!!」

突然、後ろから声を掛けられた。

「?」

声の方を振り返ってみると・・・。

銀髪にオッドアイの少年がこちらを睨みつけていた。

「あの・・・何の用?」
「俺のなのはたちに話しかけんなよ!!」

いきなり意味不明なことを叫ぶ少年に龍一は困惑する。

(うん?待てよ、銀髪オッドアイにこのダダ漏れも魔力・・・もしかしてあの糞ババアの言ってたもう一人の転生者か?)
「・・・・・・・・・・・・・ってことだ!!だから俺の嫁たちにちょっかい出すんじゃねえぞ!!いいな!!」

適当なことを考えているうちに、少年は言いたいことだけ言い終えて、とっとと帰ってしまった。

「何だったんだ、一体?」
「龍一くん、大丈夫だった?」
「あんたも災難ね」
「なんかごめんね。私たちのせいで」

オッドアイの少年が去った後、なのはたちが声を掛けてきた。

「彼は?」
「ああ・・・あいつは(とどろき)皇治(こうじ)っていうの」
「(凄い名前だな・・・)君たちが自分の嫁って・・・」
「あれはアイツがそう言い張ってるだけよ!!」
「そうだよ!!何度違うって言っても聞いてくれないし!!」
「やめてって言っても、何度も頭を撫でようとしてくるの!!」

どうやら三人娘からは大変不評である。

「君たち、苦労してるんだな・・・」

とりあえず同情だけはしておこう。

「それでね、龍一くん」
「どうしたんだ、高町?」
「なのはって呼んでよ」
「今日会ったばかりの人に・・・ましてや女の子に対していきなり下の名前で呼ぶなんて出来ないよ」
「あたし達はそんなこと気にしないわよ」
「そっちはそっち、こっちはこっちだ。前の学校じゃ、親しい間でも名字で呼び合ってたんだから、勘弁してくれよ」
「むー」

ふくれっ面のなのはが名前で呼ばせようと催促してくるが、龍一が頑として反対していると、諦めたらしく話を切り出してきた。

「それで、さっきのお詫びとこの間のお礼がしたいから、今日うちに来てほしいの」
「いや、別に気にしてないし、高町が責任を負う必要なんかないだろ。それにこの間は、僕が不愉快だったから勝手にやっただけで、君に会うまで忘れてたくらい
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