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バカとテストと白銀(ぎん)の姫君
騒がしい春の協奏曲(四月)
第一章 小問集合(order a la carte)
第八話 侍女と鼻血と作戦会議
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そうだな、俺もそれが一番だと思う。」
「待つのじゃお主等、何故それが一番なのじゃ?Eクラスと同盟を結ぶという手は下策かの?」
秀吉君に待ったをかけられる。
攻防どちらの前線の指揮官を任されるだけあって次の戦いにおいての良手を考えていたようだ。
しかし
「「却下だな(ですね)」」
「何故じゃ、そっちの方がよっぽど現実的じゃろ!!」
「そうですね、Eクラスとの同盟ってお前等はCクラスに攻められるぞと言い含めれば組むことが出来そうですがどうして却下なんですか?」
姫路さんも考えていたのだろう。
「参謀、説明を頼む、端折るところ端折れ。」
「……そうですね、畏まりました。」
うん、代表は決起するに当たって嘘を理由の一つにしていましたからね。
「まず、Eクラスを味方にしたところで頭数が増えるだけですし、対等同盟をしたとしても、戦争はEクラス主導の形に成ってしまうのは不都合です。Eクラスを攻め落として、こちら有利の同盟を組もうとしても攻めている間にBC連合に叩かれれば一貫の終わり、だからでしょうか。」
そこまで言い切って秀吉君と姫路さんにどうでしょうと聞く。
唸っている秀吉君とそうですねとつぶやいている姫路さん。
「そうだとするならどうやってAクラスに攻め込ませるのさ。」
吉井の発言に代表が待っていましたとばかりに一人を指した。
「秀吉が罵倒すればそれで終わるからな。」
「……というとCクラスはドM集団と言うこと?」
やっぱり吉井はとんでもない馬鹿だ。半分ほど願望が混じっているではないかと額を押さえる。
「違いますよ、聞けば秀吉君はお姉様に良く似ていらっしゃるとか。」
「……その手は…、いやじゃの……」
「ですがそれが一番簡単なのです。」
どういうことだと目をぱちくりとさせている吉井はもう放っておこう。
いちいち教えるのも面倒くさくなってしまった。
「秀吉、俺としてもその方法が一番ありがたいのだが。」
「仕方ないのかのぅ……」



集まっていた彼らもそれぞれの帰路につき、僕ら二人だけになっていた。
さっきまでの騒がしさが嘘だったかのように静かだ。
今僕は自分の部屋で何となく勉強をしていた。
勉強することも生活の一部になりつつある。
「千早様、よろしいですか。」
「あぁ、史……どうぞ入って。」
「失礼致します」
「…どう、だった?僕の演技は」
「少なくとも史からは完全な女性に見えました。というか正直驚いています……千早様の意外な特技を発見した気がします。」
「び、微妙に褒められていないような気がするけれど……まあいいか。」
そうか、史は覚えてないんだ……それはそうかもしれない。
「もうすっかりお化粧も板について、ある意味拍子抜けな感じもしますね。」
「苦い悪夢を思い出させるのはやめてくれ
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