幻想変化
東方変形葉54話「いざ往かん、魔界へ!」
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魔界へ来たのですが異変らしきものが見当たりません。」
ここに来るまでに町の様子を見ていたが、全く変わったような気配はない。強いて言うなら、魔界だからか漂う魔力が濃いだけ。
「ああ、それね。厳密には“起きかけている”のよ。」
「というと?」
そう訊くと、魔界神さんはうすら笑いを浮かべた。
「その前に、あなたが本当に異変解決に貢献してくれるのか試させてもらうわ。夢子ちゃん!」
すると、魔界神さんの隣にメイドが現れた。
「この子と戦って、勝ったりいい勝負だったりしたら認めるわね。」
いつものパターンだ。万国共通なのかな?
「私は夢子。異変解決は悪いけど私に譲ってもらうわね、人間さん。」
「俺は裕海。全力でいかせてもらうよ。」
帰ったら紫に何かされそうで怖いし。
「2人とも、準備はいいわね?スタート!」
魔界神さんが、ぱちんと手を重ねて音をだし合図をした。
そのとき、ナイフがすごい速さで飛んできた。
「うわっ!?あぶなっ!」
「あら、予想外ですわ、スッとよけられるなんて。でも、安心するのはまだ早いわよ!」
ナイフをいくつも飛ばし、同時に弾幕も飛ばしてくる。一見簡単だが、避けるには少し苦労する。
変符「無限変幻〜玉〜」
片手を上にあげると、巨大な弾が一瞬で頭上に作られる。そして、そこから色とりどりの弾幕が不規則に飛ぶ。弾幕の量は多く、速度は普通ぐらい。
弾幕はナイフを跳ね返し、相手の弾幕を相殺し、こちらのペースに持って行く。
・・・異変解決に支障が出ないようにすぐに決めてしまおう。強引な手だが。
無間「恋の彗星〜Lunatic〜」
限りなく反則に近い。通常より光線が飛ぶ速度が速いのだ。
「ふにゅうっ!?」
よし、喰らった。このスペカも、一回喰らえばもう止まらない。
やめられない、とまらない、かっぱえび・・・はっ!
「・・・ずいぶん早いのね」
「完敗ですぅ」
夢子はへたっと座り込んでいた。
ちょっとやりすぎたかな?
俺の脳内辞典には、手加減のベクトルがたまに違っていたりするからね!あ、こいし、手加減くらいしようよみたいな顔でこっち見ないで。
「さすが、私と同じ創造神というだけはあるわね。」
「えっ」
「私ではあなたの神格の足元にも及ばないわ。もっとも、 “あなた”には勝てるでしょうけど。」
・・・この人、知っていたのか。
「それと、そこの可愛い妖怪ちゃんはいつまで見つかっていないと思っているの?」
「あれ〜?この人にも通用しない?」
・・・こいしの無意識を破るとは、確かに大物だ。ん?俺も見破れるよな?ということは、こいしの能力は神力を持つ者には通用しないということかな?
「創造神ぐらいの神階になれば、あなたの術ぐらい容易く見破れるわよ?」
どうやら、創造神級の神の
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