驚愕!妖精の尻尾!
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ガリアがギルド『妖精の尻尾』に入って二日目…
ガリアは受付カウンターで疲れたようにだれていた。
それはそうだろう。ギルド加入当初は驚きの連続だったからだ。
ナツ達と別れた後、そのまま『マスター呼んで来る』と言ったミラを受付カウンターで待っていると、大樽を両手で持ってグビグビと飲んでいた水着の女性が少し赤くなった顔でこちらを見ていた。
「ふん?お前、誰だ?」
「ん?ああ、今日からこのギルドに加入することになったガリアだ、そちらさんは『妖精の尻尾』の魔導士か?」
「う?ああ、そうだよ、私はカナ、カナ・アルベローナよろしく…」
「ああ、よろし、ぐ!?」
カナと名乗る女性が手を出したのでガリアはその手に握手を交わした途端にガリアの腕は彼女の方へ引き込まれたのだ。
「うへへ、お前よーく見ると可愛い顔してんじゃねぇか…どうだ?今夜泊まるところもないんだろ?私の部屋で一泊していくか?」
「は!?」
これにはガリアは驚愕だった。人生初の逆ナンにあったからだ。わけも分からずいきなり抱き締められたと思えばいきなりのお持ち帰り宣言させられては驚くことしか出来ないであろう…
「お、おい!ちょっとまて!」
少し身の危険を感じたガリアは彼女から押し離れた。
「あん?」
突かれたのが気にいらなかったのかカナはイラッとした表情を見せる。
「今、俺達会ったばかりだよな?」
「ああ、それが?」
「それが?じゃねぇよ!会っていきなり自分の部屋に…しかも、女からって非常識にも程があんだろうが!」
「あん?別にいいだろうが!私がいいって言ってるんだ文句あんのかよ!」
ガリアは正論を言ったつもりなのだがいつの間にか逆ギレされてしまい、少し腑に落ちない…
「あるに決まってんだろうが!もっと自分の体を大事にしやがれ!しかも、お前酒臭ぇよ!酒を飲むなとは言わねえが程々にしやがれ!」
「ああん?私に…いや、私だけじゃなく私の酒にまでケチつけようてのか!?」
「ちげぇよ!お前にケチなんてつけてねぇよ!どちらかと言えば心配してやったんだろうが!」
「し、心配だ!?お前みたいな新人に心配される覚えって言うのはねぇよ!」
「あ、ん?」
ガリアも流石に頭に来ることがあったのか受付カウンターを殴り壊してしまった。
「こっちが心配してりゃあ調子に乗り上がって…新人に心配される覚えはねぇだ?よく言うぜ、そんなふらふらな格好で…今にも倒れそうじゃねぇか酔っ払い!」
「あ?もういっぺん言ってみろ…ガキ」
「酔っ払い?」
カナはガリアの胸元を顔を近づけて、
「いいぜ、ガキ。遊んでやるよ、たっぷりお姉さんが
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