暁 〜小説投稿サイト〜
ハイスクールD×D 〜聖人少女と腐った蛇と一途な赤龍帝〜
第4章 俺の幼馴染とテロ屋さんが修羅場すぎる!
第62話 不意打ち
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堕天使の総督ぅっ!?!?」

 な、何でそんな大物がこんな所に!? っていうかこの状況はマズい! 悪魔の俺もそうだけど、犯罪者で逃亡者扱いのレイナーレも今こいつに接触するのは危険過ぎる! や、ヤバイ! 一体どうすれば、っていうか俺達だけで逃げきれるか!?

 とそこで

『YOU WIN!!』

「ふっ、我の勝ち。口ほどにもない」

「ってあぁっ!? てめぇ、人がかっこよく正体明かしてるんだからちったぁ空気読んでゲーム中断してろよ!」

「そんなこと、我の知ったことじゃない。コントローラ離す、アザゼル悪い」

「くっ、澄ました顔しやがって! おい赤龍帝! それからレイナーレ! さっさとコントローラ取れ! 続きやるぞ続き! その澄ました顔敗北の屈辱で歪めてやる!」

「ふっ、『AZA_』程度の腕で我に勝つ、1億年早い」

「なっ!? てめぇ何で俺の登録名を!?」

「大体予想ついてた。ちなみに『TATU』は我、『SIRO』は我の妹」

「てめぇが『TATU』!? っていうかてめぇらのせいで俺は一度も1位にランクイン出来なかったのかよ!?」

「ふっ、所詮総督(笑)、我の敵じゃない」

「むっかぁっ、てめぇいい度胸だなこの野郎! おい赤龍帝! レイナーレ! さっさと準備しやがれ! 始められねぇだろうが!!」

「えぇっ!?」

 えっと………………え、何これ? 続きやるの? この状況で? ……あ、やるんですか、そうですか。

 とりあえず俺は隣で魂が抜けたように白目剥いちゃってるレイナーレを揺すって起こすことにした。







「冗談じゃないわ!」

 部室に帰り、報告を聞いた部長の第一声がそれだった。

「堕天使の総督が私の縄張りに侵入し、あまつさえ営業妨害していたなんて! しかも私のかわいいイッセーにまで手を出そうとするなんて、万死に値するわ!」

 おぅ、部長、かなりご立腹だ。

「ねぇ龍巳、龍巳はアザゼルのこと気付いてなかったの?」

「ん、もちろん最初に会った時から気付いてた」

『『『えぇっ!?』』』

 っていうか龍巳、気付いてたのかよ!?

「ちょっと龍巳!? 何でそのことをもっと早く言わなかったのよ!?」

「ん、簡単な依頼で高額の報酬、いいカモ」

「でも相手は堕天使の総督よ!? どんな危険があるか!」

「大丈夫。所詮アザゼル。雑魚。我の敵じゃない」

 その龍巳の言葉を聞いた途端、神裂姉妹を除いた皆が一様に微妙な顔つきになった。一勢力のトップを雑魚って。あ、でも……

「そういえばドライグが言ってたっけ? 龍巳は神より強い二天龍が揃って挑んでも勝てない存在だって」

「ん、ドライグとアルビオン、揃った
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