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ハイスクールD×D 〜聖人少女と腐った蛇と一途な赤龍帝〜
第4章 俺の幼馴染とテロ屋さんが修羅場すぎる!
第62話 不意打ち
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コーナリングが龍巳並みにうめぇ! その少し後を俺、そしてだいぶ距離を離してレイナーレが追いすがる!
「っていうかマジで上手いっすね! どんどん離される!」
「ふっふっふ、実はゲームセンターで少々やっていてね。ランキングに載ったこともあるんだ」
「マジっすか!?」
ランキングに載ったことあるって、じゃあ龍巳や白音ちゃん並みの腕前か!?
「だから……こんな道も知ってる!」
「げぇっ!? 裏道!?」
さらにいきなり知る人ぞ知る裏道に入り、龍巳を追い抜いた!
「けど俺だって!」
と、そこで俺も別の裏道に入り、一気に依頼主さんの後ろについた! やりこんでゲームの内容熟知してる龍巳や白音ちゃんから色々聞いて、俺も大体の裏道は知ってんだ!
「お、やるね。その道は知らなかった」
「勝負はまだまだっすよ!」
「ふふ、それは楽しみだ悪魔くん、いや……」
そこで依頼主さんはニヤッと、そう、これまでの温和な感じからはかけ離れた実に邪悪な笑顔を浮かべると………………その言葉を口にした!
「……ここは赤龍帝と、そう呼ぶべきかな?」
………………なっ!?
それを聞いた途端、俺はコントローラを放り出して飛び退った! さらに同時に俺に並んで後退したレイナーレが堕天使の羽を広げ、さらに光の槍を構える!
「何であんたがそれを!?」
「あんた何者よ!?」
「くくっ」
槍を向けられた依頼主はそれに怯むことなく立ち上がると……紅髪を取り払った!? カツラ!? 紅髪の下からは黒い髪が現れる! さらに顎に手を当てると、べりべりと顔を剥がし始めた! っていうかこれ、映画とかで見る変装マスクかよ!?
そしてそのマスクの下から現れたのは、先程までより多少歳は喰ってるが、それでも十分イケメンな顔つきだった。と、その顔が顕になった瞬間!
ドサッ!
「なっ!? どうしたレイナーレ!?」
レイナーレが槍を取り落とし、尻餅をついて震えていた!
「あ、ああ……ア……っ!」
恐怖に引きつった顔で「あ」と連呼するレイナーレ。そしてそれを見て楽しそうに笑う依頼主。そしてその依頼主から……バサァッ!! と堕天使の翼が、しかも6対12枚も生えた!
「なっ!? 墮天使!? しかもてめぇ幹部か!?」
その俺の言葉にさらに口の端を釣り上げると、その墮天使は名乗りを上げた。
「俺の名はアザゼル。墮天使共の頭をやってる。よろしくな、赤龍帝。………………でだ、お前はこんな所で一体何をしてるんだろうなぁ? 俺の部下のはずで魔王の妹に喧嘩を売るなんて馬鹿なことをしてくれた墮天使レイナーレ?」
「アザゼル様ぁっ!?」
「なっ!? アザゼルって……
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