暁 〜小説投稿サイト〜
ハイスクールD×D 〜聖人少女と腐った蛇と一途な赤龍帝〜
第4章 俺の幼馴染とテロ屋さんが修羅場すぎる!
第62話 不意打ち
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ピンポーン!

 今日も今日とて自転車にて依頼者の家まで訪問した俺。後ろにもいつも通り龍巳とレイナーレ。イリナやゼノヴィアが転校してきておよそ2週間経ち、ようやくこれまでの日常に戻ってきたって感じだ。

 この間の皆の依頼の見学を通して俺に来る依頼が異常に難易度が高いことが分かり、部長からもあまり無理はしなくていいというお許しをもらったことで、俺もずいぶん肩の力を抜いて依頼に臨めるようになった。まあ今日の依頼は元からそこまで力入れる必要はなかったけどな。

「やぁ、今日も悪いね、悪魔くん」

 そう言って玄関を開けて出てきたのはここ最近お得意様になった青年だ。物腰柔らかで、何を気に入られたのかここ最近連続でこの人に召喚されていた。しかもその依頼内容は買い物に行かされたり釣りに誘われたりと、わざわざ悪魔に頼むようなものでもなかったんだけど、それでこちらの要求以上の依頼料を毎回くれるんだこの人。っていうか絵画だったり金塊だったり宝石だったり、明らかに値の張りそうな物ばっかりくれるんで、持って帰ったら部長たちにかなり驚かれた。まぁでも変態達に安い依頼料でわけのわからん依頼されるよりは断然いいので、この人に呼ばれるのはかなりありがたいんだ。

 で、この依頼料からして青年実業家か何かの彼、実に特徴的な髪色をしている。出身は北欧らしいんだけど、なんと部長と同じ紅髪なんだよ。おまけに顔つきも若干部長に似ているし、最初見た時は驚いた。一瞬親戚か何かと思ったよ。まぁ部長の親戚である悪魔がこうして悪魔の俺を呼び出す意味なんて無いし、たまたま似てるだけなんだろうけどさ。

「それで、今日の依頼は?」

「ゲームを一緒にやってくれるかな? 昼間買ってみたんだが、1人でやっても寂しくてね」

「は、はい、喜んで……」

 あー、まぁそんなことだろうとは思ってたけど、またそんな依頼か。まぁ楽でいいけどさ。

 という訳でリビングに移動、ゲームをセットしていく。ゲームの種類は……レースゲームか。っていうかこれ、龍巳と白音ちゃんがゲーセンでやりすぎて火織に怒られてたやつだな。発売してたのかこれ。

 確かこれ4人までプレー出来たはずだけど……お、コントローラも4つある。じゃあ龍巳とレイナーレも同時に出来るな。

「悪魔くんはこういうの、得意なのかい?」

「言ってはなんですが、俺このゲーム結構得意ですよ? と言いたいところなんですけど、俺よりむしろこいつの方が得意です」

「ん、我、このゲームやりこんだ」

「ほぉぅ、それは楽しみだ」

 という訳で全員テレビの前に陣取ってゲームスタート! トップは神業のようなタイミングでスタートダッシュを決めた龍巳! まぁここは順当だとして、2位はなんと依頼主さん! っていうか
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