暁 〜小説投稿サイト〜
仮想空間の歌う少年
23ー君を守る15発目
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…。」
「え?」

僕は首を捻ってシノンに説明する。

「スティーブンだと思ったじゃん?死銃の名前。でも違うんだよね。Sterben…ステルベンって読むんだよね。」
「それで?」
「ドイツ語で…医療の世界では”死”って意味なんだよ。」

いつか父さんが嫌そうに言っていた。忌々しい言葉。それがステルベンだった。

「なるほど…一応注意して置かないといけないわね…。」
「それだね。ところで…」

僕は少し疑問に思った事を口にする。

「いやこのBOB決勝戦って最後の1人まで決めるじゃん?僕達2人だとこのゲーム終わらないよね…?…うーんやっぱり僕優勝はあまり興味ないから切腹しようか?」
「しなくていいから!それについては考えてあるわ。」

そう言うとシノンは僕に抱きついてきた。これ、TV映ってるんだよね。む、むー…恥ずかしい…。
僕は恥ずかしさを隠す様に顔をそらしながら。

「…?シノン?」
「あのね。置き土産グレネードって知ってる?」
「置き土産グレネード?」

シノンはまるでいたずらする子供の様な顔で僕を見て。

「あのね。スノーは知らないと思うから説明は省くけど…。まずこれを持って。」
「?」

僕はシノンから丸い…ボールの様な物を渡された。

「これ、BOBの時に渡そうと思って一個用意しておいたの。」
「へえー…??」

シノンから渡された物を確認すると…ピンが抜いてあるプラズマグレネードだった。

「にゃっ??」
「ダメ!」

僕は慌てて反射でどっかに投げ飛ばそうとすると。シノンが笑いながら腕を掴んで抱きしめる力を強くする。
光が2人を包み込む。

「にゃ〜…。まさかこんな感じとは
でも大好きだよ!シノン!」
「私も!スノーの事大好き!」

笑いながら2人のHPは0になった。

BOB優勝

スノードロップ&シノン


























































「朝田さん。つーかまえた。」
「??」

現実世界に帰った私の前にいたのはーーー
その瞬間。死銃の片割れの1人が分かると同時に何かハンカチの様なもので口を押さえられて意識が飛んでしまった。
















































「しーの…?…??」

僕は現実世界から周りを確認しつつ帰って赤いパーカーを羽織って詩乃の部屋に行くと詩乃が居なかった。
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