旧校舎のディアボロス
一章
第五話 神さま実力みせました
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すみませんつい」
少女はこちらを振り向くと少し舌を出しそう言った。正直言おう可愛いと。
少女と子供が「バイバーイ」とお互いに手を振り子供が去って行くのを見送ると俺らも少女の目的地まで先を急ぐことにした。
「それにしても君凄い力を持ってるんだね少し驚いちゃったよ」
「ですよね、でもこの力は神様からいただいた素晴らしい力なんです。そお、素晴らしい……」
少女は何故か素晴らしいという言葉を二回続けて言った為俺は思ったこの少女にはあの神器の力にはとても深い思いれがおるんだと。
しばらく歩くと少女の目的地である協会が見えた。
「あ!あそこですね!?」
「ああ、この辺じゃあ一番大きな教会と言ったらあそこぐらいだから」
「良かった〜本当に助かりました〜……」
少女が話している途中で俺は気がついた。あの場所から放っている敵意と仲間を誘っているような感じが。仲間を誘っている感じは最初はこの少女にかととっさに思ったがそうではないとその次の瞬間に分かった。何故なら種類は違うが俺も神、協会が神に来てほしいと思うのは当然のこと。だが同時に俺は悪魔でもある。だからこんな謎めいた変な感覚がするようだ。
「どうかなさいましたか?」
「え?ああ、いいや何でもないよ」
「そうですか?それではお礼がしたいのでどうぞご一緒に来てください。と言ってもお茶しか出せませんけど」
「いや、俺この後学校があるからさ、ほら」
俺はそう言いながらもっていたカバンを少女の前に出した。すると少女は少し残念そうな顔をした。
「そうですかそれは仕方がありませんね。私はアーシア・アルジェントと言います。気軽にアーシアとお呼びください」
「俺は光瀬悟志。悟志って呼んでくれ」
「サトシさん。日本に来てサトシさんの様な親切で優しそうな方に出会えて私は幸せです」
「大げさだよ。基本的に日本人はみんな親切で優しい人が多いから別段俺が特別って訳じゃあないよ」
「それでもです。ぜひいつかお時間があるときに教会までお越しください約束ですよ」
「分かった。それじゃあきっとまた今度」
「はい、また」
俺はそう言ってアーシアに背を向け駒王学園に足を向けた。
◇――――――――――◇
今日も学園での一日を終え放課後になった。そして取り敢えず部長には今朝の出来事を説明した。
「そう、そんなことがあったの」
「ええ、それで不思議に思ったのが一つ」
「なに?」
「俺が教会に近づいた時教会から敵意を感じたそれは自然なことだから何とも思いませんが、その時同時に敵意とは全く真逆の仲間意識そんなのを感じました。多分これは俺の神という体質が影響していると思いますが部長はどう思いますか?」
俺がそんな疑問を部長に投げかけると部長は顎に手を当てしば
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