マクロスF
0775話
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に、バトル・フロンティアすらも飲み込む程の重量子ビームが2本放たれ、それが途中で融合して1つになって俺へと一直線に向かってくる。
本来であれば、俺がこれを受ける必要は全くない。だが、クイーンを乗っ取ったグレイスの士気を挫く為、そして何よりも、そんなグレイスに対して恐れを抱いている新統合軍とS.M.Sの士気を上げる為に、俺は多少の無茶は承知の上でその巨大なビームの前に立ちはだかった。
「念動フィールド、出力全開! バリオン創出ヘイロウ、最大稼働! ニーズヘッグよ、嘲笑する虐殺者の名を持つお前の力をこの世界の者達に見せつけてやれ!」
その言葉と共に、まるでニーズヘッグが俺の言葉に応えるかのようにT-LINKフレームの発光が始まる。これまで見てきた中でも、ここまで発光した例は少ないだろうという程の煌めき。
スパロボOGs世界でも最高レベルの念動力を全開にし、その全てを使いT-LINKフレームを経由して念動フィールドの出力を上げる。同時にフィリオが混沌精霊である俺だけが使えるように……否、耐G性の問題で俺だけしか使えない程高性能に作り上げたツイン・ドライブも最大限に稼働しながらEフィールドを強固に展開し、更にはネオ・グランゾンの技術をも流用してシャドウミラーの技術者によって最早別物の性能と言ってもいい程の能力を得たグラビコン・システムが最大限にその能力を発揮する。
最後にニーズヘッグの背にあるバリオン創出ヘイロウが深紅の光を発し、その莫大なエネルギーを機体の各所へと送っていく。
そして……クイーンから放たれたビームがニーズヘッグを飲み込み……機体に掛かる負荷をT-LINKシステムを使ったT-LINKフレームによって強引にねじ伏せ、永劫の時とも、逆にほんの一瞬とも言えるような時間が過ぎ去り……やがてニーズヘッグに向かって放たれたビームの全てが消失する。そしてビームが消失した後でそこに残っていたのは、T-LINKフレームから目も眩むような強烈な深紅の輝きが放たれてはいるものの、装甲にかすり傷の1つすらもついていない無傷のニーズヘッグの姿。
当然クイーンから放たれた、本来であれば全てに死をもたらす裁きの光の如き重量子ビームはニーズヘッグの背後にあったフロンティア船団には一切のダメージを与えられず、更には念には念をばかりにバジュラの砲撃も俺に集中させたのだろう。その全てを防ぎきった以上、フロンティア船団に与えられた損害は皆無と言っても良かった。
その様子に小さく安堵の息を吐き、改めてオープンチャンネルで告げてやる。
「どうした? 自称神様の一撃はその程度か? バジュラの力を借りても傷1つ付ける事すら出来ないか。言っておくが、この機体は基本的に運動性や機動性を重視している回避型の機体だぞ? にも関わらずこの程度とは……どうやら、この
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