マクロスF
0775話
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はルカ。
しかし次元断層か。それが事実だとしたらマクロス世界の武器で効果がありそうなのは、空間そのものをどうにかするディメンジョンイーターくらいしか無いだろう。
……あくまでもこの世界の兵器では、だがな。
『ふふふ。クイーンとダイレクトに接続した我等に歌など無意味! さぁ、ひれ伏しなさい! 運命すらも支配する、神に等しき我が力に!』
その言葉と共に、クイーンの巨大な翼が羽ばたかれ、同時にナイト級バジュラがその先端を開いてこちらへと攻撃の準備を整える。
いい加減、あの女をいい気にさせておくのも癪に障るな。
「マクロス・クォーター、バトル・フロンティア。聞こえているな。こちらアクセル・アルマーだ。今から奴の自信の源である次元断層を破壊する。同時に、放たれるだろう奴の攻撃もこちらでどうにかする。だが、周囲のナイト級バジュラに関しては手が回らないだろう、よって、そっちの防御に集中してくれ」
意図的にオープンチャンネルで流したその言葉は、やはり自らの力に酔っているグレイスにとっては決して許せるものでは無かったのか、すぐさま反応があった。
『神の力を防ぐ? アクセル・アルマー、不遜なる者よ。幾らお前が異世界の存在であろうとも、所詮は人。今の私に……全てのバジュラを支配下に置いたこの私に逆らうなどと、身の程を知れ!』
「ふんっ、神、神か。……だが、生憎と俺の機体名称はニーズヘッグ。神々の最終戦争であるラグナロクすらも生き残った名を持つ機体だ。貴様程度の神モドキ、どうとでもなる」
挑発するような言葉にあっさりと乗ってくるのは、やはり己の力に酔っている証なのだろう。
『いいだろう。私がこの世界を支配する真の神となるのに相応しい余興だ。では、ここで己の分も弁えずに神に逆らう愚か者を滅ぼしてからこの宇宙を支配しましょう。我が牙、我が腕、我が力。そう、バジュラの力で! そしてアクセル・アルマー。貴様の世界にも私はバジュラの洗礼を与えよう』
その言葉と共に、俺のいる方へと向かってクイーンの身体に集まったエネルギーが集中していく。
にしても異世界に俺の世界、か。どんな手段を使ったのかは分からないが、やはりグレイスには……否、ギャラクシー船団には俺がこことは違う世界から来た者だと既に知っているらしいな。もっとも、こちらとしても既にホワイトスターと繋がった以上は隠しておけるとは思ってもいないし、その必要性も薄れたのだが。
そんな風に考えていると、やがてエネルギーの収束が完了したのだろう。こちらへと向かう強烈な殺意と共にグレイスの声が聞こえてくる。
『神に逆らう愚か者よ! 自らの愛する世界が私達に蹂躙される様を、草葉の陰から見ているがいい!』
轟っ!
グレイスの言葉と共
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