第六話 石川大尉!!合気道でも勝つ!!その十二
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「高野山は眠る方々も含めてです」
「誰もが貴方を、そして日帝衆を応援しています」
「貴方ならばあの者達を倒せます」
「そして再併合は適います」
「おい、高野山にいる歴史上の人物って多いだろ」
「織田信長さんもいるだろ」
二人は高僧達の言葉を受けて彼等を指差して抗議した。
「他にも一杯いるだろ」
「その歴史上の人達まで俺達の敵かよ」
「俺達の敵って何処まで増えていくんだよ」
「殆ど雪だるまじゃねえか」
「何か世界中が敵だな」
「歴史上の人物までもが加わるかよ」
二人はまたしても自分達の嫌われっぷりを感じ取った。だが勝負はしなければならなかった。それでだった。
石川にだ、こう言うのだった。
「おい、それでだけれどな」
「あんた合気道だよな」
「そうだ」
それで戦うとだ、石川も二人の質問に答える。
「私はそれで戦う」
「だよな、けれどな」
「合気道って自分から技仕掛けないだろ」
二人は石川にこのことを言った。
「俺達が技仕掛けないとどうするんだよ」
「そうしなかったら終わりだろ」
「案ずることはない、我々はそれぞれ相手を投げるのだ」
そうするというのが石川の返答だった。
「つまり技の出来を競うのだ」
「どれだけ投げた技がいいか、か」
「そういうのを見るのかよ」
「既に審判員の方々も来られている」
見れば本当にいた、三人の旗を持った人達が。
「そして投げられる人達もいる」
「ああ、空軍衆の兵隊さんか」
「その人達だよな」
「そうだ」
まさにその彼等がというのだ。
「私、そして君達の技に協力してくれる」
「そうか、合気道だからか」
「そうした技の競い合いになるんだな」
「普通の武道の勝負じゃなくて」
「弓道みたいなものなんだな」
「そうだ、ではいいな」
石川はあらためて二人に言った。
「今からはじめるぞ」
「そういえば何時の間にかな」
「ああ、畳敷かれてるよな」
床の上にだ。
「投げるのは畳の上でやれっていうのか」
「柔道みたいに」
「そういえば柔道の勝負の時も畳敷いてたな」
「ああ、作者が今はじめて気付いたことだけれどな」
「今更気付くのもなんだな」
「そんなの常識だからな」
尚奈良県の中学校では学校の教師が剣道の部活の時に受身を知らない生徒に体育館の床で柔道の技、背負投をしてもいい。奈良県だけの法律であろうか。これは作者がその目で見たことだがこの教師が今も教鞭を執っていることは確認している。二〇一四年七月三十一日現在。
「本当にいい加減な作者だな」
「そんなこと位書いておけよ」
「全くな」
「どういう奴なんだよ」
「それはそうとして上に書かれている奈良県の教師の話は本当に作者が中学時代にその目で見たことだからな」
「奈良県の
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