初戦
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く感じた。それは弾を込めたからではなく、自分にのし掛かる重圧だった。
この感覚は久々だ、SAOで感じた時の同じ重圧。命をかけた戦いをするときにいつも感じていた重圧。
『久しぶりだよ、こんなの・・・。だからこそ・・・』
俺の感覚は研ぎ澄まされる。そして俺のギアは完全に戦闘モードに切り替わった。
そして次の瞬間、俺は隣のビルで僅かに動く影を捉えた。
「そこかッ・・・!!」
俺はビルの割れた窓から勢いよく飛び出す、ビルとビルとの間は数十メートル。相手は不意を突かれ急いでこちらに銃口を向ける。赤い弾道予測線は俺の額と左足を捉えていた。
放たれる弾丸、俺はその二発をかわすと、コルトガバメントの銃口をクリスに向けた放った弾丸はクリスの持つアサルトライフルの銃口を貫き、破壊する。
「何ッ!?」
「チェックメイトだ・・・!」
俺はクリスの背後に着地し後方からヘッドショットを決めた。
クリスは糸の切れた操り人形のごとく倒れ、ポリゴン片となって拡散した。
コングラチュレーションの表示が浮かび上がったところで俺はようやく長い溜め息をついた。
「あ゛ぁぁぁぁ・・・。なんとか勝ったぁ〜・・・」
俺は銃をホルスターに収めると、首をコキコキと鳴らす。
久しぶりに緊張感のあった戦いだったためか、神経がもう悲鳴をあげていた。
「こんなのがあと四回もあると思うとしんどいな・・・」
俺は苦笑を浮かべて転送エフェクトに包まれ、待機エリアへと転送された。
懐かしい感覚を噛み締めながら───
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