第二十四話 麗しき和服その十四
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「それでなのです」
「桜ちゃんも子供の頃からか」
「食べています、時々ですが」
「へえ、そうなんだな」
「そうです、そしてこうした食べものの味も」
それもだった。
「大好きです」
「意外な味の好みだな」
「そうよね」
薊と裕香は桜の話を聞いて話した。
「あたし達がこうしたの好きなのはわかるにしても」
「桜ちゃんもっていうのはね」
「そういえばさっきも凄く美味そうに食ってたし」
「私達と一緒に」
「別にお嬢様でもな」
「ファーストフード食べるのね」
「インスタントラーメンは塩ラーメンです」
桜はインスタントラーメンの好みも述べた。
「サッポロの」
「ああ、あれな」
「あれ美味しいわよね」
「昔からあるらしいよな」
「それだけ安定して人気があるってことよね」
このラーメンは確かにいい、やや太めの麺は中々のびずしかも野菜を入れても美味いし卵もいける、尚且つ酒にも合う。それで二人も頷くのだ。
「あたしもあれ好きだよ」
「私も」
「他にはハンバーガーやアイスクリームも」
こちらもだというのだ。
「一番好きなのはお握りです」
「ああ、そういえばな」
「お握りもよね」
二人は桜の話からそのことに気付いた。
「ファーストフードだったな」
「もっと言えばお寿司もね」
「ああいうのもな」
「ファーストフードなのよね」
「お握りはいつも食べています」
桜はにこりとしてお握りへの愛を語る。
「最高ですよね」
「だよな、中に何入れても美味いし」
「食べやすいしね」
「あれだけ美味いものもな」
「そうないわよね」
「ですから」
だからだと言う桜だった。
「私も好きです」
「じゃあ今度はお握り食うか」
薊は自分からこう提案した。
「それな」
「そうね、じゃあこれ飲んだら」
裕香はメロンジュースを飲みつつ話した。
「行こうね、下着買いに」
「よし、今からな」
「行きましょう」
薊と桜も応える、そして。
三人で下の階に行ってだ、そのうえでこの百貨店に来た本来の目的である下着を買いに行こうとした。だが。
行こうとしたところでだ、まずは薊が言った。
「おい」
「あっ、気付いたんだ」
「今な」
「私もです」
次に桜が言った。
「今しがた」
「まあ今ここに来たんだけれどね」
「丁渡今ここには誰もいないしな」
いても死角だ、薊は屋上の状況も言った。
「都合がいいよな、そっちにも」
「そうなんだよね、これが」
「それでかよ」
「君達を倒させてもらうよ」
こう言ってだった、三人の前に。
白と緑の禍々しい植物と人の間の子の姿の怪人が出て来た、薊はその怪人を見て眉を顰めさせて相手に問うた。
「何だい、あんたは」
「僕がどういった怪人
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