第二十四話 麗しき和服その十四
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か、だね」
「植物なのはわかるんだけれどね」
「トリカブトだよ」
明るい少年の声での返事だった。
「僕はね」
「トリカブト、ですか」
そう聞いてだった、桜がだった。
眉を曇らせてだ、そのうえで薊と裕香に言うのだった。特に薊に。
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