第26話 初陣 その6
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なしながら手伝ってくれたわけで、その功績には報いる必要がある、と考えたからだ。我ながらいささか人が良すぎるとは思ったが、リンチが強く賛成してくれたことで、どうにかなった。
そして俺は宇宙歴七八六年七月一七日、後継の副官に業務を引き継ぎ、ケリム星域を離れバーラト星系に戻る準備をするよう人事部より命令を受けた。一週間後、端末通信ではなく、軍事郵便でご丁寧に『軍機』のスタンプが押された手紙をカーチェント中佐から直接手渡され、指紋照合で封を切って中身を読んで、俺は溜息をついた。
「ヴィクトール=ボロディン中尉を大尉に昇進のうえ、フェザーン駐在弁務官事務所づき武官に任命する。宇宙歴七八六年九月一〇日までに現地に着任せよ」
断ってください、こんな命令!! なんて言う相手がいるわけもなく、俺はいそいそとハイネセンへ、そしてフェザーンへ向かう準備を進めるのだった。
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