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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epos47律のマテリアルO/氷災の征服者〜Oighear The Fearbringer〜
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ドクター・ジェイル・スカリエッティ。人と機械を融合した存在である戦闘機人を、5番のチンクまで製造を終えて活動させている。確かに、フローリアン姉妹の体を見る限り人間ではなく戦闘機人寄りだ。治すと言うよりは直す、の方が正しいだろう。しかし、本当にあの男に任せていいのかどうか不安だ。
「そうだな。第零技術部とのコネがあるなら使わない手はない。イリス、スカリエッティ少将に連絡を頼めるか」
「了解! あ、ルシル。あとで話があるから、ちょっと付き合って」
シャルは最後に俺をジロリと睨めつけた後そう言い放って、本局は第零技術部へと通信を繋げた。彼女の背中を深い溜息を吐きながら見ていると、「頑張ってくれ」とクロノが俺の肩をポンポンと優しく叩いた。ダメだ、クロノ。絶対に俺、ストレス性胃炎、そこから胃潰瘍になる。だってもう痛むんだ、胃が。
「ああ、うん、じゃあよろしく。うん、それじゃ。・・・ふぅ。フローリアン姉妹のことを伝えたら、ドクター、2人を第零技術部へ連れて来てくれって」
不安だが、実際に戦闘機人のようなフローリアン姉妹を完全に治せるのはおそらくスカリエッティだけだ。ここは預けるしかないだろう。クロノはシャルに「判った。ありがとう」と礼を言った。
「それじゃ僕はフローリアン姉妹とティファレト医務官を連れて本局へ向かう。ブリーフィングはモニター越しにしよう」
そう提案したクロノに「俺も本局へ連れて行ってくれ」と申し出る。スカリエッティの監視をしたい、とは言えないが、「頼む」とクロノに願う。するとクロノは「判った。ルシルも一緒に来てくれ」と承諾してくれた。
「ちょっと待って。あのさ、ルシル」
今すぐにでもこの場から離れたいと思っていたら、やっぱりシャルに声を掛けられた。ピリピリとした空気だ。フォルセティ関連のことなんだろうと思う。だから「普通に考えれば変だろ。23歳の頃に子供が居るなんて」と先手を打つ。
「その歳で10歳の子供を持つには、13歳の頃には出産をしていないといけない。ないわぁ。考えられない。それに、そのフォルセティという子、俺と瓜二つらしいじゃないか。もし万が一、億が一、兆が一、俺とはやてがそういう行為に至って、子供が出来たとする」
なんて馬鹿な会話なんだろう、と泣きたくなってきた。9歳の子供になに言ってんだ、と。シャルは「???」と若干理解していないような表情だ。子供を作る行為についてはまだ無知なんだろう。前世のシャルが出てきて、イリスに教えませんように。だが、クロノは「コホン」と咳払い。耳が赤いところを見ると、知っているな。
「だったら俺とはやての見た目を受け継いでいるはずだろ? なのに、俺と瓜二つということは、普通の生まれじゃないと考えられる。となると・・・」
「??・・・あっ
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