二十八話:人探しでござる!!
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。」
出来ればもう会いたくなかったのですが……
……それにしてもあのような男に聖剣を使う適正があるでしょうか?
これも今回の件と何やら関係がありそうですね。
「その男の目的などは何か分かるか?」
「そうだね……僕と戦う前に他の神父を殺して『試し斬り。』と言っていたね。」
「ふざけたことを!!………しかし、相手を誘き出す餌にもなりそうだな。」
餌?ゼノヴィア殿は一体どのようなことを考えているのでしょうか?
「恐らくフリードはエクスカリバーの試し斬りの為に神父を襲っているのだろう。ならば私達自らが囮になればいい。」
「ゼノヴィア殿、それは一体?」
「それは――――――――」
現在、拙者達は以前、一誠殿と一緒に殴り込みに来た教会に来ています。
中は以前のベスター殿の活躍でボロボロの状態ですが、構造自体はしっかりとした物だったらしく
崩れる心配はないようです。
それでどうしてこんなとこにいるのかというと―――
「まさか悪魔が神父服を着ることになるとはね。」
「……仕方ありません。……これも目的の為です。」
「ああ、分かってるよ、小猫ちゃん。」
エクスカリバーの試し斬りと称して神父を狙っているらしい
フリードを誘き出すために神父服に着替えたからです。
祐斗殿が言うように悪魔が神父服を着るなどいうのはかなりおかしいことですが、
何やら気合に満ちている小猫殿の言う通りに目的の為ならば背に腹は代えられません。
因みにアーシア殿は初めて会った時に来ていたシスターの服を着ています。
さすがに良く似合っています。
「さて、イリナが帰ってこない間に――ゴホン、なるべく早く取り掛かるとしよう。」
殆ど本音が出ているゼノヴィア殿にこの場にる全員の視線が集中します。
イリナ殿が恐ろしいのは重々承知していますがいくら何でも怖がり過ぎではないでしょうか?
「それにしても聖剣使いであるあなたが悪魔と手を組むのに文句の一つも言わないなんてね。」
祐斗殿がもっともらしいことを言います。
本当にどうしてゼノヴィア殿は平然と悪魔と手を組んでいられるのでしょうか?
「君達は365日サンドバックにしてくる人間と特に危害を加えてこない悪魔、どっちと一緒に居たい?」
若干虚ろな目をしながらそう尋ねてくるゼノヴィア殿に拙者達は何も言えませんでした。
ゼノヴィア殿……そうとうお辛い人生を送ってきたのですね……。
「元気出して…ゼノヴィアちゃん。」
「はい、私達が付いていますよ。」
「ううう……ありがとう、クロームにアーシア。」
二人に抱きしめられて感動の涙を流すゼノヴィア殿……この状況何なんですかね?
「そ、そろそろ、作戦を始めないかい?」
何と言うこ
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