二十八話:人探しでござる!!
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残して屋根の上に飛び上がりイリナとやりあいながら離れていく。
最後にチラリと嬉しそうな顔をしていたゼノヴィアが見えたが気にしないでいいだろう。
Sideバジル
「さて、“運悪く”イリナとイッセーが消えてしまったがこれからどうする?」
口ではそう言いながらも、物凄く嬉しそうな表情を隠しきれないゼノヴィア殿……。
これはやはりイリナ殿がいなくなった影響でしょうか?
まあ昨日は、あ、あんなことがあったわけですしね………。
ううっ…思い出すだけで体が震えます…!!
「取りあえず、情報整理といこうか、今回の件について知っている情報をお互いに出そう。」
恨みのこもった眼でゼノヴィア殿を見ながらそう切り出す祐斗殿に
ゼノヴィア殿が若干顔をしかめます。
「……君は余程聖剣に恨みがあるのだな。昨日から思っていたが一体君は何者なんだ?」
「………僕は君達の先輩さ、正し出来そこないのね。」
「『聖剣計画』か………。」
祐斗殿の憎悪の籠った顔を見て悟ったように呟くゼノヴィア殿。
それにしても祐斗殿は大丈夫でしょうか?
この後恐らく、いえ、間違いなく戦闘があると思われるのに
あんな精神状態で無事に生き残ることが出来るのでしょうか?
………いえ、祐斗殿を助けるために拙者は着いてきたのです。
祐斗殿の命は拙者が守って見せます!!!
「君の憎しみはもっともだろう……あの計画は教会側としても最大級に嫌悪している。故に首謀者であるバルパー・ガリレイは追放され今は堕天使側についている。」
エクスカリバー、コカビエル、バルパー・ガリレイ………
なるほど今回の件は全て繋がっていると言うわけですね。
コカビエルがエクスカリバーを奪い以前『聖剣計画』を行っていたバルパー・ガリレイが
何らかの理由でエクスカリバーの実験をしている……そんなところでしょうか?
「今回の件……エクスカリバーを追って行けば間違いなくバルパー・ガリレイにも会えるんだね?」
「ああ、十中八九な。」
「そうかい……それじゃあ、今度は僕からの情報提供だよ。僕はついこの前はぐれ神父に襲われた―――エクスカリバーを持ったね。」
「「「っ!!?」」」
祐斗殿いつの間にそのような危険なことを……そう言えばやけに祐斗殿が
イラついていた日があったような気がします。まさか、あの時に?
「名前はフリード。」
「「えっ!?」」
アーシア殿と一緒に驚きの声をあげてしまいます。
フリード……アーシア殿の拳を食らって生きていたのですね。しぶとい奴です。
「二人共知っているのかい?」
「はい……私がイッセーさんのお家に行く前までいた教会に居た人です。」
「以前、拙者が初めてアーシア殿と会った時に戦った相手です
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