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SAOもう一人の聖騎士
白、黒、そして碧その三

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「待てキリト、あれが使えるかも知れん!」

預かっていた銀色のカードを取り出すと、俺はそれを天蓋の扉に叩き付けた。そこから、青色のラインが放射状に走る。

「転送されます!パパ、叔父さん、掴まって!」

俺達はユイの小さな手を握ると、データの流れとなり突入した

「「ん・・・」」

目を開けると、そこはのっぺりとした通路だった

「アスナの居場所は解るか?」

「はい、かなり近く・・・上の方です」

そこを昇った所で、あるのはやはり無味乾燥な通路だった。空中都市など、最初から無かったのだ

「「許されないぞ・・・!」」

この世界の管理者に向かい、俺たちは呟いていた。そして、その先にいたのは、一人の少女

「・・・アスナ」

キリトは一言そういった後、ユイを挟んで抱き合った。不覚にも、目尻に涙が浮かぶ

「クラディール、お前も来いよ」

「へいへい・・・」

そう言いながら俺達は抱き合った。互いの温もりを分かち合うかのように。しかし・・・

「どうかな、この魔法は?次のアップデートで出す予定なんだけど、ちょっと威力が強すぎるかなぁ?」

アスナをこの世界に閉じこめた妖精王、いや、須郷伸之がそこにいた。


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