マクロスF
0774話
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ーとは桁違いのエネルギーを生み出し、そのエネルギーはT-LINKシステムによるコントロールに従って砲身へと注ぎ込まれる。
ブラックホールエンジンやトロニウム・エンジン、魔力、念動力といったエネルギーを1つに纏め上げ、その全てのコントロールをT-LINKシステムによって行う。
チラリ、とバトル・ギャラクシーの脇腹から脱出してくるVF-25Fの姿を確認。
『アクセル! ランカを救出したぞ!』
喜色満面の声に頷き、映像モニタにランカの顔が映し出されているのを確認して小さく頷く。だが声は掛けない。そのような余裕が今は無いのだから。
それ故に無言で行けと目で命令し、トリガーのロックを外すべく口を開く。
「嘲笑する虐殺者の名の下、神々の黄昏をここに」
そしてトリガーが引かれ……砲口から放たれる極小規模のブラックホール。ネオ・グランゾンが使用する縮退砲で放たれるブラックホールよりも小さいが、それは圧縮率を余計に高めているが故だ。全てに破滅をもたらす漆黒の塊が、バトル・ギャラクシーに接触した瞬間に重力崩壊を引き起こす。そして重力崩壊が周辺へと広がる直前にトロニウム・エンジンの最大駆動によって作り出された莫大なエネルギーが放たれ、重力崩壊を起こしていた空間に着弾。重力崩壊を一時的に押し留め、その代償として重力崩壊とエネルギーが融合し、結果的に更に凶悪な破壊力を生み出す。
既にこの時点でバトル・ギャラクシーはその形を保てない程に破壊され尽くしていた。周囲へと広がろうとしたその破壊的なエネルギーをT-LINKシステムにフルコンタクトした事によって増幅された俺の念動力で生じた結界が包み込み、バトル・ギャラクシー以外への干渉を遮断する。
ただし外に影響が出なくなった分、念動力の結界とも呼べる存在により行き場の無くなった重力崩壊と莫大なエネルギーはより圧縮され、濃縮され、破壊力を二乗倍にしていく。次にその念動力の結界そのものをグレートグランドマスターキーによって生み出された魔力で覆い隠して周囲から完全に隔絶し……魔力の結界が解除された時、既にそこにはバトル・ギャラクシーと呼べるべき物は何1つ残っていなかった。それこそ、部品の1欠片すらも。
神々の黄昏、ラグナロク。それが終わった後に生き残っていたのは伝承通りに嘲笑する虐殺者の名を持つニーズヘッグだけだった。
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