マクロスF
0774話
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や、半人型とも呼べる形態になる事もあるぞ」
『敵は動きが速いけど所詮戦闘機よ! スパイダーネットで足を止めて! 同時に、対空ビームバルカン砲で近づけさせないで! 分かったわ。大丈夫、安心して。シャドウミラーはあの程度の敵にどうにかされるような弱い部隊じゃないのは、アクセルが一番よく知っているでしょう?』
そんな風に笑みを浮かべ、再びシロガネの指揮へと戻っていく。
全く、頼もしい艦長だよな。
なら、少しでも向こうを動揺させる意味でもいつもの演説をさせて貰うか。これで少しでもグレイス達が動揺してくれたら儲けものってな。
通信をオープンチャンネルにし、小さく息を吸ってから口を開く。
「シャドウミラー各機、敵を殲滅しろ。向こうは所詮他人を利用する事でしか自らの利益を得られない弱小共だ。幾多もの世界の戦乱を制したシャドウミラーの力を見せつけろ! それがこの世界での俺達シャドウミラーの力の証明となる。嘲笑する虐殺者、ニーズヘッグの名の下に!」
その言葉がどれだけの影響を与えたのかは分からない。だが、少なくてもシャドウミラーの幹部達に関しては間違いなく士気が上がるだろうし、オープンチャンネルであった以上ギャラクシー船団も、そしてフロンティア船団も話を聞いていた筈だ。
フロンティア船団に関して言えば別に威嚇する意味も無かったのだが、それでもこの戦闘終了後の交渉を思えばこちらの戦力と練度を見せつけておいて悪い事は無いだろう。
もっとも、ギャラクシー船団の戦力に対しては思った程動揺を誘う事が出来なかったらしい。いや、ギャラクシーの戦力は無人機でもあるゴーストV9とサイボーグ用の機体でもあるVF-27なのだから無理も無いか。
「アルト、行くぞ。ランカのいる場所は把握できているか?」
『あ、ああ。バジュラの動きが止まった時に大体の位置は……』
「ならとっととランカを助け出すぞ。このままギャラクシーを好きに動かせる状態にしておくというのは嬉しくない」
『分かった、ランカのいる場所は恐らくこの辺りだ』
その言葉と共にVF-25Fからのデータが送られてくる。表示されたのは、バトルギャラクシーの胴体部分。ある意味で予想通りと言えば予想通りの位置だ。
「よし、分かった。なら行くぞ。俺が胴体部分に穴を開けるから、お前はそこから突っ込んでいけ」
『了解!』
その言葉を聞き、アルトの機体を先導するようにして最大の武器である右腕を失ったバトル・ギャラクシーへと突っ込んでいく。とは言っても向こうにもマクロス・キャノン以外の武装も当然数多くある。放たれるミサイルはジャマーの効果によって逸らし、ビームや弾丸は回避しつつアルトに当たりそうな物だけをニーズヘッグの防御装置で弾いていく。こちらにちょっかいを出そうとするVF-27やゴ
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