マクロスF
0774話
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しては問題無い。予想済みだったと言ってもいいだろう。だが、もう1種類。あからさまに無人機であることを示すそのシルエットがなんなのかを俺は知っていた。その系譜ともいえる機体をフロンティア船団でも使われているのだから当然だが、しかしギャラクシー船団から出撃したその機体は、以前ルカのVFの講習でも出てきた機種だ。即ち、マクロスプラスに出てきた無人機ゴーストX-9の直接的な後継機でもあるV9。
だが、考えてみればギャラクシー船団はインプラントやサイボーグといった行為が合法であり、逆にそれを追求しているのだ。それを思えば、ギャラクシー船団がゴーストV9を使うのはある意味で当然だろう。例えそれがかつて地球のマクロスシティを一時制圧した機体の直系機であったとしても。
にしても、かつてのスーパーノヴァ計画でゴーストX-9と戦ったYF-21を開発したゼネラル・ギャラクシー社をスポンサーにしているギャラクシー船団がゴーストV-9を使うとはな。
否、だからこそか。だが……
「それでも、まだまだ甘い。俺達を、シャドウミラーを甘く見て貰っては困るな」
呟く視線の先では、シロガネから無数に出撃してくるメギロートとシャドウ。
そして当然ゴーストV9は、バトル・ギャラクシーに接近している俺達に向かっても攻め寄せてくる。
「ニーズヘッグの名は伊達じゃないんだよ!」
素早く、そして複雑な軌道を描きつつ俺の方へと向かってくるゴーストV9だが、その程度のマニューバで俺をどうにか出来ると思って貰っては困る。
放たれたミサイルはジャマーを展開してあらぬ方向へと逸らし、ビームはヒュドラのスラスターを操作して全て回避。……のみならず、そのままツイン・ドライブを全開にして逆にこちらからゴーストV9との距離を縮め、ヒュドラの先端から伸びた18本ものビームサーベルで横を通り抜け様に斬り捨てる。そのままエナジーウィングから刃状のエネルギーが面射撃とも呼べる程の密度で放たれ、得意の機動力や運動力を活かす間もなく撃破されていく。
チラリとステータス表示されている撃墜数を見るが、やはり無人機の為なのだろう。数字は全く増えていない。
その様子に内心で舌打ちをし、アルトもまた俺と同様にゴーストV9を撃破している光景を見て小さく頷く。
新統合軍の機体もかなり押されてはいるが、シロガネが背後から放った一撃が効いているのだろう。向こうの戦力の数自体が減らされている事もあって、新統合軍のVF部隊も3〜4機でゴーストV9やVF-27を1機相手にするという戦術をとっている為に損耗はそれ程ではない。
それらを見ながら、再度シロガネに通信を送る。
「マリュー、赤い機体は無人機である分、無茶な機動を取る事があるから気をつけろ。それと、モスグリーンの機体は戦闘機以外にも人型
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