マクロスF
0774話
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んだけどな。まぁ、最初から強行型だったから特機と見間違うのも無理は無いか。
『すげえ……何て威力だ。……じゃなくて! おい、今恋人とか聞こえたぞ!? シェリルはどうするんだよ!』
アルトはグラビティ・バスターの威力に唖然としつつも、すぐに我に返ってそう尋ねてくる。
「その辺は既に全員了承済みだし、シェリルも知ってるからな。お前が心配する事じゃ無い。それよりも、お前はもっと心配する事があるだろ?」
『え!? ……マジか。いや、そうだな。確かに俺が今やるべきはランカを助ける事だ』
「よし、じゃあ早速行くぞ。幸い奴等は今の攻撃で混乱しているし、挟み撃ちの状況に対処しなければいけない。それを考えれば、更に奴等の手は少なくなる」
事実、俺の言葉を証明するかのようにギャラクシー船団の戦艦は当初の半数以下となった艦数のうち、更に半分。最初から考えて4分の1近くもの艦を反転させてシロガネへと向かわせている。向こうにすれば、これまでの戦いやランカのライブの時に恐らくは映像で見た俺という存在はともかく、シロガネに関しては完全に想定外だったのだろう。その対応をするべく残存する戦力の半分を振り向けたのだ。
『いや、ちょっと待てよ。本当にいいのか? 向こうは10隻近い戦力だぞ!? さすがにアクセルのところの旗艦でも、戦力的に1:10じゃ厳しいだろ!? 応援に向かった方が……』
「シャドウミラーの戦力を過小評価して貰っては困るな」
その言葉を証明するかのように、シロガネから発進するシャドウミラーの部隊。前線指揮官でもあるコーネリアのラピエサージュを始めとした他の幹部達の機体も出撃してくる。その中でも特に目立っているのは、当然ながらエキドナのヴァイサーガ、ギルフォードのヴァルシオン改、ムラタのトリニティゲインの特機3機だ。
『おいおいおいおい、何だよあの馬鹿げた大きさの機体は』
唖然としたアルトの声。それが視線の先にある機体がどれだけ有り得ない存在なのかを如実に現している。
「特機という種類の機体だ。それよりあまり油断するな。向こうも次の手を出してきたぞ!」
そもそも、馬鹿げた大きさと言えばバトル・フロンティアの方が圧倒的に上だと思うんだが、マクロス世界の住人にしてみれば特機とマクロス級は色々と違うのだろう。
映像モニタには、反転させた戦艦から無数の機体が出撃してくるのが見て取れる。同時に、それはこちらを警戒しているバトル・ギャラクシーや残りの戦艦からも同時だ。だが、その出撃してきた機体を見てアルトは思わず驚愕の声を上げる。
『ちょっと待て! あの機体は……ゴーストV9!? 嘘だろ!?』
出撃してきた機体は2種類。1種類は既にお馴染みとなったギャラクシー船団で採用されているVF-27。これに関
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