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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第449話】
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から顔を出した親父が、未来が居ないことを不思議に思ったらしく聞き返してくる。


「みぃちゃんなら荷物を置いておじさんおばさんと話してからまた来るって」


 俺が口を開くのよりも速く、美冬が未来の事を告げると納得したのか親父は頷き――。


「そうか、せっかく未来ちゃんの綺麗な姿を見られるって思ったんだがな、後の楽しみってやつか! わははははっ!」

「ははっ……あんまり未来を変な目で見るなよ親父」

「なんですとーっ! この純真無垢なキラキラとした瞳の親父に言うことかー!」


 等と言いつつ、わざわざ目薬を差してまでキラキラと瞳を輝かせる親父に俺も美冬も苦笑しか出せなかった。


「わかったから、ていうか手伝いって何するんだ? 親父?」

「あ、とりあえず明日から俺も学園で生活するからな、その為の着替えやら何やらを鞄に詰め込んだはいいが、車まで運ぶのが大変でさぁ……。 後で借りてきた車を家の前に停めるから、その時に荷物を入れてくれないか? 他にも母さんから昔の設計資料のファイル全てを持ってきてくれって頼まれてるしな」

「まあ構わないけど――って、親父も寮に住むのか?」

「わはは、残念ながら警備員室に併設されてる仮眠室だ! とはいえ、家の部屋ぐらいのサイズはあるからな、飯も基本的に学園で食べても構わないってくつわ――じゃなく、学園長が言ってたからな!」


 家の中に響き渡る親父の高笑いに苦笑を溢す美冬、荷物を玄関先に置くと腰に手を当てながら――。


「了解ー、じゃあとりあえず玄関にお父さんの荷物を並べればいいのかな?」

「だな、でもちゃんと歩けるようにスペース空けないといけないぞ? 一応俺の荷物は後一つで、母さんに頼まれた設計資料を纏めるのが残ってるんだ。 そっちを俺とヒルト、美冬に後未来ちゃんが来たら二人で種類別に仕分けてくれると助かる」


 作業指示を出す親父にうんうんと頷く美冬、未来もそうだが――美春も居れば、もっとスムーズに済むかもと思ってしまう。

 ――まあ、今から呼んだとしても、まだ美春はモノレールの乗り方等わからないから途方に暮れて迷子になる可能性も否定できない。

 美春の事を思い浮かべていると、親父がパンッと手を叩く。


「それじゃあ、早速作業開始と行こうぜ!」

「わかった」

「あ、私先にお手洗いに行ってからね?」


 恥ずかしそうにそう告げ、タッタッタッと通路を駆けていくとトイレに入り、パタンッとドアが閉まると同時に内側から施錠する音が聞こえてきた、当たり前だが施錠を忘れると美冬にとっては恥ずかしい事態になりかねないし。


「じゃあヒルト、行くぜ?」

「了解」


 短い返事を訊き、満足そうに頷
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