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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第449話】
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、俺なんかは制服やらジャージ、後は外行き用の服がそこそこで半分ぐらいしか埋まってないし。

 とはいえ、二人ともOKらしく頷くと俺達はレゾナンスに併設された駅へと向かった。

 それから暫くして隣の駅――つまり、俺達の家がある街へと降りるとその足で自宅のある商店街通りを抜けていく。

 商店街のアーケード天井には様々な絵が描かれていて、日の光が燦々と射し込む造りになっていた。

 商店街も、隣のレゾナンスに負けないぐらいに活気に満ちていて、商店街が打ち立てたどの店でも使えるスタンプカードが項をそうしてる様に思える。

 人波を掻い潜る俺達三人、そのまま商店街を抜けて歩いていくと河川敷へと出て橋を渡っていく。


「風が気持ちいい……」


 未来の言葉に振り向く、美冬も未来も髪が風で靡いていてドキッとさせられた。

 秋とはいえ、まだ暑い日もあったりするのでこのぐらいの風なら確かに心地いいかもしれない。

 河川敷下ではサッカーボールを蹴る子供の姿が見える、父親らしき大人が居るので多分二人でサッカーの練習だろう。


「美冬、未来、行こうぜ? 親父が待ってるし」

「あ、そうだね」

「うん。 お父さん待たせ過ぎちゃうと怒るかもしれないし、何てね♪」


 下を小さくペロッと出した美冬、未来は微笑を溢しながら俺の隣へとやって来ると歩幅を合わせて俺達は家へと歩いていく。


「……みぃちゃんにも、お兄ちゃん譲ってあげなきゃね」


 そんな美冬の独り言が聞こえた気がした。

 そして歩いて数分後、自宅に到着すると未来は――。


「じゃあ、荷物を置いてくるね? あ、後、少しお父さんとお母さん二人と話してからだからちょっと遅れるかも――」

「ん、気にするなって。 親父さんやおばさんによろしくって伝えといてよ」

「うん、勿論だよ。 じゃあ、置いてくるねーっ」


 若干駆け足気味で家の隣――自分の家へと戻る未来は「ただいまーっ」の挨拶と共に玄関のドアを開けて中へと消えていった。


「美冬、俺達も家に――」

「うん。 ……お父さんいなかったら、このままお兄ちゃんとエッチしたいなぁ……なんて」

「ぶはっ!? し、心臓に悪いから変な事言うなよ、美冬!」

「へへっ、別に変な事じゃないもーん。 ……じゃあ、入ろう?」


 僅かに朱色に染まった頬の美冬、ドキドキと心臓が鼓動するのを抑えるように深呼吸すると美冬を連れて自宅のドアを開けて中へと入った。

 玄関には荷物が詰められた鞄が有り、多分親父の着替え等が入ってるのだと思っていると――。


「よぉ! やっと来たな、二人とも! ――って、未来ちゃんはどうした?」


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