『涼君の部屋』
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!涼スキやぞー!』
『ユウ!スキ!』
『はいはい!もーえーって...』
お決まりの馬鹿みたいな挨拶に皆爆笑。
『マサ、またあいつ?逆に呼び出したろか?ごっつムカつくし!!なんぼ取られたん?』
『おろしたばっかの2万...』
『悔しく無いん?いっつもいっつも...取り返してくる!!』
家は知ってる。
本人居らんかったら親から取り返す。
大概ムカつく。
ええ機会や!
息巻いて出て行こうとしたら皆に後ろから腕捕まえられてコケた。
で、ヒー君に説教された。
女1人で行ってチカラでは勝てん。
ヤられるんがオチやって。
ヒー君は正論。
でも、そんなん解ってる。
頭じゃ無く心で動く零那には、ヒー君の正論がたまにムカつく。
大事な友達が...って、悔しい!!
やり返したい。
二度と手出しさしたくない。
見かねた樹が、零那の気持ちを代弁するようにヒー君に反論する。
『そんなこと解っとるよ。俺らも一緒に行けばえーない?金取られたくないなら置いて行けばえーし』
『そーゆうことちゃうやん!』
『いやなら居ったらエーよ!進学に響いてもいかんしな!俺らは平気やし』
この2人が揉めるんは違う!
『ごめん!零那が悪かった!樹、ありがとぉ...ヒー君も...零那が我慢したら済む話しやんな。頭では解ってる。世の中の理不尽や矛盾は散々見て来てるし知ってる。マサを助けれんのも、零那が女やからしゃーないって諦めるしかないんやろ?解ってるよ...』
ユウが言う。
『ほぉよ、おまえじゃどーもこーもならん。俺らも勝てん。』
涼君も言う。
『ごめん、俺らだけじゃ無くて、あいつらに喧嘩売る奴も仕返しする奴も、市内には居らんのよ...』
マサも言う。
『俺が素直に金出せば殴られんで済むし、問題無いんよ。』
こんな理不尽なイジメ...てか、恐喝...許されるわけがない。
確かに、零那が報復行ったかてヤラレ損になるのは解ってる。
それでも、今後一切マサに危害を与えんなら安いもんや。
でも...あいつらにはそんな道理が通じるとは思えん。
皆がゲームを始めた。
零那は考えた。
座るとこ無いからベッドの上おいでって涼君が合図してくれた。
『良からぬ事考えよる?』
『う゛っ!だってぇ...』
『解ってるよ、みんな、零那さんの気持ち...俺らも悔しいんやけどな。』
『...このまま、いつまでも金取られ続けるん?そんなん違うやん...』
『俺らも色々考えてやってきたけど、零那さんが何かしでかす前にエエ事思いつかなあかんなぁ...』
『それっ!!あいつらが恐喝するとこを捕まえさす!!』
『でもそれ下手したらフルボッコやね.
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