暁 〜小説投稿サイト〜
仮想空間の歌う少年
22ー運命を変える14発目
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「初めよう!君も…ってシノンどうしたの?」
「ねえ、スノー。」
「何ー?」

僕は洞窟から飛び出そうとすると。シノンに呼び止められた。

「あの呪文かけて?」
「あの呪文?」

僕はなんだろうと思いながらも僕は少し考えてから。

「ああ…。あれね。」

僕はちょっと笑いながらシノンに近づく。そしてぎゅーと抱きしめて。
僕はシノンの耳元で呪文を唱える。

「だいじょうぶ。ダイジョウブ。大丈夫。…ほら唱えてごらん?」
「だいじょうぶ。ダイジョウブ。大丈夫…。」

シノンがゆっくりとその言葉を唱える。その言葉を聞き僕はシノンから離れる。
こころなしかシノンはいつも通りのクールな顔付きになっていた。

「大丈夫だよね。んじゃ…行こうか!…返事!期待してるよ!」
「ええ!…もちろんいい返事で返すわ!」

僕は洞窟から出ると砂漠方向に、シノンは狙撃ポイントを探しに下へと向かいはじめた。
僕はそのまま一気に崖を下り。砂漠の真ん中へと移動する。

「…。」

僕はワルサーを右手に、左手にはキリトからもらった光剣を握り、目を瞑り。音を捉えにかかる。相手は消えているため視覚がほぼ意味がないためだ。

…。右前方にゆっくりくる奴が1人。左後方から高速で来るのは闇風さんか。

うっすら眼を開けて周囲を確認すると後方には闇風さんが遠くに、前方には誰もいなかった。
僕は前方に向けて(・・・・・・)言い放ちながらワルサーをホルダーに戻し、笑う。

「今回も。僕と遊ぼうよ♪赤眼のザザ♪」

僕はそのまま『不可視の銃弾』を見えない。音のした場所に放った。
その直後後方で爆音が聞こえた。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

「…。」

岩山の射撃地点に着いた私はスノーに高速に近づく闇風をスコープ越しに見る。

だいじょうぶ。ダイジョウブ。大丈夫。

私はスノーの呪文を心の中で唱える。射撃のブレのサークルがいつも通り…いや、もっと早く小さくなる。

「??」

私は小さくなったサークルの時に一気に引き金を引く。
その瞬間一瞬にして闇風が吹き飛んだ。それを確認して。

「…!スノーは!」

スコープ越しに見ると…。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

「俺の…場所が…よく…そうか!音か。」
「ご名答♪」

僕は出て来たザザに向かって笑いかける。そうするとザザは再びエストックを取り出す。

「お前は…まず…剣で殺す。そして死銃でお前を殺す。お前の大切な者は奪えないが…2回殺してやる。」
「まったく…厨二病もここまで来ると怖く感じるよ。」
「…何??」

ザザは罵られた事に不服そうに僕を見る
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