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東方魔法録〜Witches fell in love with him.
50 意地〜Don't it is disgraced a corpse.
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うよりはマシだろ。
「ふぇ!?」
突然の明希の言葉に顔を赤くしながらアリスは驚いた。
「わるい。やっぱダメだよね」
「い、いいわよ…」
「ごめん。何か言わせたみたいになっちゃった」
「そんなこ……んんっ!」
本人の自覚以上に体は血を欲していたのか、明希はアリスの返事を聞く前にすぐさま首筋に牙を突き立てた。
「んぐっんぐっ…」
「ふぁっ!」
ビクッとアリスが体を震わせた。
俺は吸いやすいようにアリスを抱き締めた。
「……ぁぅぅ」
甘い。女性だからかどうかは吸った人数が二人しかいないから判断出来ないけど、二人とも甘い。
血が甘く感じられるのは吸血鬼だからかなぁ?前までだったら鉄臭かったのに。
東京〇種みたいにグールになったら体の構造が変わって人の肉が美味しく感じられるのと同じなんだろう。幸い、普通の飯も美味しいが。
「〜〜っ!!はぁん!」
その様子を見ていた魔理沙が恐る恐る尋ねた。
「師匠とアリスって付き合ってるの?」
「ブフォ!」「へにゃ!?」
魔理沙の言葉に明希は口から血を吹き出し、アリスは恥ずかしさと驚きが混じった声をあげた。
ボタボタと口から血を、あるいは首から流しながら二人は同時に否定した。
「「違う!」」
明希はパチュリーという恋人がいるから。アリスは照れ隠しからくる否定だった。
「本当?」
「本当だよ」
「と、友達よ、友達!」
「師匠の顔は見えなかったけどアリスは師匠に抱きつかれて恍惚として、だらけきった女の顔をしてたけど?」
「///!」
魔理沙がそう言うと、血を吸われていたにも関わらずアリスは顔を赤くした。
「吸血鬼の吸血は気持ち良いから。仕方ないよ」
と、明希がフォローをいれた。
「じ、じゃあ私にもしてみてよ!」
「魔理沙はまだ子供だろ?体にわるいよ」
「ぶーぶー!」
「ブー垂れないで。…床、汚しちまったな、片付けるか。アリスは首は大丈夫?」
「ええ、大丈夫よ」
中途半端に牙を抜いたから傷つけていないかと思ったけど、杞憂に終わったようだ。
俺は血で汚してしまった床を魔法を使ってキレイにした。
「師匠師匠!今のどうやったの!?」
魔法を使うと魔理沙の反応が凄まじい。
「水分と鉄、その他諸々を空気中に分散させただけだけど、そうだな…。生活魔法は一通り教えようか。便利だし」
「本当!?」
「じゃあ、ただ魔力を出す修行は終わらせて本格的に魔法を使う練習に入ろっか」
「やっったぁああ!!」
念願の魔法を使う修行に入れて大喜びの魔理沙。よっぽど楽しみにしていたようだな。
この後、魔理沙は魔力がすっからかんになるまで魔法の練習をしたのだった。
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