第4話
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しばらく1階を探索していると、ドアに付いたプレートに『図書室』と書かれた部屋に着いた。
「ここか・・・?」
手に持った鍵を差し込んで、ドアノブを捻る。
ガチャ。と音がして、扉が開いた。
中の様子を伺い、捕食者がいない事を確認してから、泰斗は図書室に入った。
「本棚が多いな・・・。視界が悪い・・・」
つぶやきながら、いろいろと探索していると。
「ん?メモ?」
泰斗が、古びたメモを見つけた。
「なになに。
『この館にはとんでもない化け物がいる。全裸のブルーベリー色の巨人だ。
いちいち言うのも面倒だから青鬼と呼ぶが、こいつはかなりヤバイ。
銃で撃ったりしても効いてないし、何かに特化したタイプもいる。
このメモを見た奴、ここから逃げろ。これを使え』
・・・玄関の鍵だ。話が旨すぎる気もするけど・・・」
そこまで言って、視界が少し暗くなったのを見た泰斗は、咄嗟に振り向いて妖刀を盾にした。
直後、捕食者―青鬼が、拳を振り下ろした。
(お、重い!なんて力だ・・・!)
上からの力に耐えつつ、泰斗が青鬼を観察してみると、やけに筋肉質だった。
そして、腕も太くなっている。
(特化型って奴か・・・!?)
そこまで考えたところで、泰斗は考えることが出来なくなった。
目の前の青鬼が、脇腹に蹴りを入れたからだ。
ゴキリ、と嫌な音が泰斗の体内で響いた。
その痛みで、力が緩んだ。
その隙を見て、青鬼がアッパーを繰り出した。
泰斗の体が、紙のように浮き上がり、数秒空を舞い、叩きつけられた。
妖刀も遠くに吹き飛んでしまった。
そして、泰斗に青鬼が飛びかかり、足で泰斗を固定した。
そして、泰斗の顔面に青鬼の拳が振り落とされた。
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