マクロスF
0773話
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絡を取ってくれ』
「……了解」
色々と怪しい要素はあるが、かと言ってもし本当にバジュラがこちらに攻撃を仕掛けてこないというのなら、それは無駄な戦闘をする必要が無いという意味でこっちとしても願ったり叶ったりだ。
「マリュー、こちらアクセルだ。聞こえているな?」
『ええ、どうしたの? ……って聞く前に通信を送ってきた理由は大体分かるけど。こちらの周辺ではバジュラが戦闘行為を停止して宇宙に向かって飛んでいったわ。そっちで何かあったの?』
「待て。戦闘行為の停止というのは、バジュラ本星で行われている戦闘全てか?」
『ええ、戦闘地域の全てで完璧に。もう惑星上にバジュラの姿は残っていないわ。シャドウミラーとしてどうするの?』
さて、どうしたものか。取りあえずアルトが言っていたバジュラが敵じゃ無いというのは証明された。正直な話、シャドウミラーとしてはそれ程大きな被害が出ていない以上は問題無い。受けた被害にしても……
「こっちの被害は? 幹部で誰か被害を受けたのはいるか?」
『問題ないわ。小破にまで至っていないかすり傷程度ね。メギロートはそれなりに被害を受けてるけど、シャドウの方は小破が数機ってところよ』
マリューの言葉に安堵の息を吐く。
となると、シャドウミラーとしてはバジュラに対する恨みの類は無い。……もっとも、俺個人としてはギリアムの件があるから釈然とはしないが、それに関して物が言えるのは、俺じゃなくて歴としたS.M.Sやフロンティア船団の者達だけだろう。俺はあくまでも仮初めの客でしかないのだから。
「ならそうだな。ゲートの守りをシャドウとメギロートで万全に固めてから、残った戦力をシロガネに積んで宇宙に上がってきてくれ。もっとも、バジュラが戦闘行動を止めた以上は無駄足になるかもしれないがな」
『分かった、すぐにそっちに向かうわ』
それで通信を終わり、改めてアルトの方へと通信を送る。
「地上の方に連絡が取れたぞ。どうやらバジュラが戦闘を止めたらしい。というか、こっちに向かって飛んで行ったそうだ」
『やっぱりな。ともあれ、俺達の敵はバジュラじゃない。俺達を利用して、バジュラを利用していたグレイスとギャラクシー船団の奴等……うおっ!』
そこまで叫んだ瞬間、唐突に放たれた重量子ビームがアルトの機体を掠める。
ちっ、やっぱりバジュラか? そう思ってビームが飛んできた方へと視線を向けると、そこにいたのは赤紫の機体色をしたVF-27。ブレラ・スターンの機体だった。
「アルト!」
だが、アルトもこれまでの戦闘で操縦技術はS.M.Sに入隊した時よりも段違いに高くなっている。トルネードパックで追加されたブースターやスラスターを上手くコントロールして機体を立て直しつつ、VF-27へと向かって
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