マクロスF
0773話
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その声と共にランカの立体映像の中に俺達3機は突入し……
『何だとっ!?』
『馬鹿な、これは……』
その瞬間に見えてきたのは人型の何か。……いや、これが何かというのは考えるまでも無い。グレイス達に連れ去られたランカがこうして洗脳状態になっているのを見れば明らかだろう。俺の予想していた内容が当たったのだ。即ち……
「バトル・ギャラクシー」
『馬鹿なっ! じゃあ、フロンティア船団に向かって逃げてきたカイトスやダルフィムは何なんだよ!?』
激高して叫ぶアルトだが、それについても大まかな予想はつく。1つ目はギャラクシー船団側の工作員だった場合だが、これは無いと思ってもいいだろう。恐らく正解は、全く事情を知らされずにカイトスとダルフィムの乗員の殆どが本気でギャラクシー船団が壊滅したと思い込んでいたというものだ。ただし、全員が全員白ではなく、ある程度の関係者が入り込んでいたのは間違いないだろうが。
そんな風に思っていると、俺達3機がバトル・ギャラクシーの装甲に沿って移動しているのを向こうも察知したのだろう。進行方向上に対空迎撃砲が出てきてこちらへと狙いを定める。
ちっ、ニーズヘッグならまだしもVF-25だと敵の攻撃を抑えきれるかどうかは分からない。それがトルネードパックを装備しているアルト機とアーマードパックを装備しているオズマ機でも、だ。
一旦ここを離れる。そう言おうとした、その時。
『ランカ! ランカか!?』
唐突にアルトの口からそんな声が漏れる。これは……洗脳が解けたのか!?
「アルト!?」
『ああ、ランカの声だ。ランカの声が聞こえる!』
その声と同時に、新統合軍に攻撃をしようとしていたバジュラの動きが収まり、どこか混乱したように周囲を見渡していた。
「よし、今のうちにバジュラ共を纏めて……」
『違う!』
倒せ。そう俺が口にする直前に、アルトの制止する声が通信で響く。
『バジュラは、バジュラはこっちに攻撃する意思を持っていない!』
「……何? だが、今までは……」
『今は時間が無いから詳しい話は出来ないけど、バジュラは敵じゃない! 信じてくれ! 実際、今もバジュラは俺達に攻撃をしていないだろ!』
……少し前までと言っている事が思い切り違っている。ランカのフォールド波を通して逆に洗脳でもされたのか? 一瞬そうも思ったのだが、こうして映像モニタで見る限りではいつものアルトと変わった様子は無い。となると、普通の状態って事か?
あるいは、フォールド波を使っての会話、あるいは通信で何か新しい情報でも入ったのか。とにかく……
「今のバジュラは敵じゃ無いって判断でいいのか?」
『そうだ! バジュラに戦闘の意思は無い! アクセルも地上で戦闘している仲間に連
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