別れの時、新たなる旅立ち
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にグランバニアへ来る?本心はイヤだけど一応誘っとくよ」
絶対不必要な一言を付け加え、リュカはラングストンを気遣うフリをする。
「お心遣い痛み入ります。しかし本心を聞いてしまっては………是が非でもグランバニアへ行かねばならないでしょうね!これからもよろしくお願い致します!」
「………」
美しい程の敬礼で挨拶するラングストンに、言葉も出てこないリュカ。
「めんどくせぇ奴等がみんなグランバニアへ集まって行く…やっぱりこっちに残ろうかなぁ…」
辟易した声で溜息混じりに呟いたのはティミー。
縋るような瞳でオルテガを見つめるが、両手の甲を上に振り『シッシッ』とばかりに寄せ付けず見放される。
「あはははは、諦めろティミー!帰ったらお前は王子として国民に発表してやる…ラングはお前の部下にしてやるから、喜んでプリンスライフを堪能しろよ!」
「げぇー!」
今日一番の顰めっ面をする王子様。
「よろしくお願いしますティミー殿下!私の経験上、私の上司になった方々は、80%の確率で過労と胃潰瘍になっておりますので、そこんところ留意くださいませ!」
ティミーとは対照的に嬉しそうな顔のラングストン。
カンダタは笑いすぎで窒息しそうになっている。
「おいカンダタ。大笑いしている場合じゃねーぞ!お前は絶対に連れて帰らないからな!」
殊更酷い言い方で吐き捨てるリュカ。
「な…べ、別に俺はこっちに残るつもりだけど、そんな言い方ねーだろ!」
思わず文句を言ってしまうカンダタ…
だがリュカは怒る訳でもなくカンダタにワケを告げる。
それは…
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