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ソードアート・オンライン 神速の人狼
武具店
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デスワルツ

上段からの強烈な一撃をティアマットの顔面に見舞うと、踊るようにサイドステップを踏み、側面を斬りつけていく

『ギャァァァァ??』

的確に鱗と鱗の間、防御が薄い部分を狙われ悲鳴に近い雄叫びをあげる。そして、仕返しとばかりに硬直時間(ディレイ)で動けないシィに前脚を振り下ろし、剛爪で引き裂こうとする。

「あ、危ない??」

その様子を見て、リズが叫び声をあげるもユーリは何もせずつっ立ったまま。そして、シィは余裕の笑みを浮かべティアマットを見ていた

「あまいあまい」

無理矢理に身体の重心を後ろに倒し、身体を後ろへと反らす。そして、体術スキル 弦月を発動させるとサマーソルトキックの要領で繰り出された攻撃はティアマットの前脚を弾き、その反動を利用し後方へとバック宙で距離を取る

「せいやぁ!」

着地と同時に硬直時間が解けると大きく前に踏み込み、ティアマットに急接近する

大鎌 単発技 クイックスラント

真横に振られた高速の一撃が顔面を捉え、その巨躯をぐらつかせる。硬直が解けると即座に回避をとり、肉薄、攻撃、回避、そして、接近とテンポよくダメージを与えていく

「あんたもあの子も無茶苦茶だわ。攻略組って、こんな化け物染みた輩ばかりなのかしら……。」

中ボスクラスの相手をたった一人で圧倒しているシィを見て、頭を抱える。本来なら、数人のパーティで防御と攻撃を分けて行う筈の戦闘をたった一人で、しかも余裕の笑みすら浮かべているシィを見れば誰でもこうるだろう。

リズがそんなことを考えているうちにティアマットの悲鳴と共に一本目のHPバーが破壊される。

「さて、そろそろ俺らも動くぞ」

「わかったわ」

二人共が武器を構え、ティアマットへと向かって駆け出して行く。シィをティアマットの正面に配置し、そこから三方向から囲むように陣取ると各々の武器による攻撃を仕掛けていく。リズは的確にヒットアンドアウェイを心がけ、安全にせめていき。ユーリはソードスキルを使わず、弱攻撃を連続して当てていくスタンスを取っている。

「プレス攻撃、来るぞ!」

そして、ユーリが指示をだし、二人がそれに従う。連携された動きのおかげで10分を少し過ぎたあたりで二本目のHPバーが消失する。それを確認したリズは内心、ほんっと無茶苦茶ねと呆れていた。

だが、それが油断となり、リズを襲う。

「キャァ??何よ、こいつら!!」

いきなり背後から黒い物体に奇襲をかけられ、叫び声をあげる

三本目のHPバーに突入した事により、ティアマットの行動パターンが変化し、雄叫びをあげる。すると壁にところどころ空いている穴から巨大な黒いコウモリが何体も湧出してくる。つまり、取り巻きと成るモンスターを咆哮によって
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