戦争、介入します
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! 身の程を弁えよ!」
「奴隷共、あの様な身の程知らずを疾く消し去れ。あんな汚物と同じ空気を吸っていると思うだけでも吐き気がする」
風船の如く膨らんだ腹をした貴族悪魔達が好き勝手に言うと、転生悪魔と思しき者達が、顔を恐怖と申し訳なさそうな表情に染め、武器を構えて前進する。
其れを見聞きしたズェピアと交流の有る者達の顔色は、青を通り越して真っ白なっていた。貴族悪魔の言動が火に油を注ぐ行為であると正しく認識したが為に。
当のズェピアは下を向き、肩をワナワナと震わせる。
『…………痴れ者共が。我が守護対象を扱き下ろすだけでは飽き足らず、奴隷等と言いやるかッ。その言動は万死に値するぞ。其処な肉塊共、最早細胞一つも残さん!
喜べ。貴様等はワタシが手ずから殺す。その事を誇りに思いながら、美しく残酷に、そして疾くこの世界から去ね!!』
ズェピアはそう咆吼を上げると、背後に数えるのも馬鹿らしい程の量の刀剣が現れる。その一つ一つが内包している魔力量は其処いらに居る最上級悪魔の持つ魔力量を軽く超え、魔王の持つ魔力量と同等、若しかするとそれ以上。
その事に気が付いたのは、すぐ傍で見ていたドライグとアルビオン、四大魔王を筆頭とする最上級悪魔と転生悪魔達、熾天使、神、グリゴリ幹部。
メタボってる貴族悪魔や、上級以下の悪魔は探査回路が錆び付いているのか気付いていない。寧ろズェピアの行動を見て嘲笑し出す始末である
「グハハハハハハ!! アレだけ御大層な事を抜かしておいて、何を為すかと思えば投影魔術とは!! 虚仮威しにも限度がある! 如何にも貴様は我々を笑い死にさせたいらしいな!?」
この様な台詞を言う辺り、貴族悪魔達の探査回路は錆び付いてるのを通り越して朽ち果てているらしい。
『コレを投影魔術と侮った自身の無知さを呪うがいい。では我が知己共よ、上手く避けろ? 発射ァッ!!』
交流のある知己の者達への忠告と共に、出現させた刀剣を射出した。
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