戦争、介入します
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オンは喧嘩しつつ攻め寄せる人外共をかえんほうしゃ、アイアンテール、はがねのつばさ、はかいこうせん、のしかかり、かみくだく、その他諸々のポケモン技でありそうなモノで吹き飛ばしたり消し飛ばしたり押し潰したりしてた。
しかし妙だな。三陣営が同盟組んだとは思えない。
と、思っていたら案の定、同盟なんぞ組んではいなかった。如何にも三つ巴の戦端が偶然にもドライグとアルビオンの喧嘩に割り込んだらしい。その証拠に、堕天使が悪魔を光の槍で消滅させたり、悪魔が天使を魔力で消し飛ばしたり、天使が堕天使を殺したりと、戦闘と呼ぶには些か以上に混沌としていた。
暫く静観してみたが、二天龍の発する雰囲気は如何贔屓目に見ても『我等の闘いに介入し、邪魔した愚か者共の排除』だった。『神如きが、魔王如きが、俺たちの楽しみの邪魔をするな!!』なぁんてドライグの声も聞こえたし。
人外共の雰囲気は『蜥蜴風情が我々の戦を邪魔するな』だ。悪魔の陣営には無理矢理参加させられている感じのする転生悪魔もちらほら見えるし、後ろの方にはブクブク太った如何にも悪魔至上主義な思想を持っているであろう貴族悪魔が、遠目で見ても目が痛くなりそうなくらい煌びやかで豪勢な椅子に座ってふんぞり返っている。
天使と悪魔と堕天使から成る三陣営の態度は一部を除いてほぼ全てが自分以外の種族は全て下等。自分達の言う事は絶対遵守せよ。我等に逆らうな。とか何とか、上から目線で鼻につくものばかりだった。
全く以て気に入らない、気に食わない。
こんな下らない戦争とも言えない混沌の最中に無理矢理転生させた転生悪魔を連れ込めるだけ連れ込んで、自分等は後方で高みの見物とは。
苛つく。腸煮がえくり返る。反吐が出る。
こんな程度のじゃれ合いの所為で心地良かった睡眠を邪魔されるとは。
それに、コレでもワタシは人間の守護獣でドラゴン達の盟友だ。盟友がバカにされ、守護する対象を無駄死にさせているゴミ共を生かしてやる程ワタシは寛容ではない。
悪魔陣営の筆頭である四大魔王のウル、メルク、エリカ、ヒルコ。天使陣営筆頭の熾天使達と神のメイヴィス。堕天使陣営筆頭の神の子を見張る者代表のルシフェル、アザゼル、シェムハザ、バラキエルとかとはそれなりに仲良いし、悪魔陣営のリム個人とは交流も有るからそれらには出来るだけ手を出さないで置く。其れ以外の奴等がどうなろうと知らん。
そう思案しつつ、思いっきり息を吸う。
そして――――
――――――オオオオオオオオオオオオオオォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
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