16ー特別講演 (こんな可愛い狼男がいるはずがない)
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「当分合法的にユーリが女装出来るね!」
「やめて??」
今、俺、ユーリとシィは50層アルゲートの裏通りを歩いていた。
俺のスキル『人狼』のせいと、中性的な容姿のおかげでどうみても女の子が犬耳と尻尾を付けた仮装になってしまっている。さらにシィの無理矢理つけられたドレスが拍車をかけている。
ちなみにシィは小悪魔リリスのコスチュームだ。
「はあ…。」
「おい…嬢ちゃん方。」
と目の前にいかにも柄の悪そうな男が立っていた。
「シィ…下がって。」
「ちょっとお嬢さん方遊ぼうぜ〜?」
いつの間にかに後ろにも男性プレイヤーがいた。流石にまずい…!
「くっ??」
「ユーリ…。」
「おいおい…そんな逃げなくてもいいんだぜ!」
同時に2人が襲ってきた。裏通りだから狭くて俺の素早さが生かせない…!
思わず目を瞑ると…。
「痛っ??」
男のその声で前を向くと…。大きな鏡が目の前にあった。そして。
「こんばんは!」
出てきたのは紅いボロボロのコートを着た少年。まるで死神の様な服装だ。
その少年はキョロキョロすると。
「ん?なんか…。やばめな場面に突っ込んだ…?
うわあ??可愛い??え??何これいきなり美少女2人が目の前にいるとかソーニャ最高!」
ええ〜…。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
鏡から出るとチンピラに襲われている美少女2人。なんですか?これ?助けろフラグだよね?
狼のコスチュームの女の子が。
「俺はーーー」
「あ!話は後で!」
僕はいつも通りサウンド・デスサイズを取り出し。
「ちょっとこのチンピラをぶっ倒すとするから♪」
「何…??」
「ペディはお好き♪ポケットいっぱいに与えましょう♪」
いつも通り歌いながら『クイックフール』を放つ。一発目は目の前のチンピラの脇腹を横薙ぎに吹っ飛ばし。さらに回転しながら。
「あ!♪しゃがんで♪」
「「??」」
2人の少女は咄嗟にしゃがんで僕はその上を飛び越えて…。
「Grave♪」
重々しい一撃がチンピラの腹に食い込み見事に吹っ飛んだ。
「つ、強い…!」
リリスのコスチュームをした女の子はそう呟いた。
…。それにしても。
「まったく…女の子2人でこんな裏通り歩いていたら危ないよ?2人共可愛いから余計だよ?」
「だから俺は男だ??」
狼のコスチュームをした女の子はそんなことを言う。
…?ん?
「あれ?今なんと?」
「だ・か・ら!俺は男だ??」
僕は狼のコスチュームの子をジーとみて一言。
「…嘘おおおおおお??」
僕の大絶叫が裏通りにこだました。
ーーー移動中ーーー
「いやあ
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