二十七話:自分の身の為に
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Side木場
『エクスカリバー』僕が憧れ―――呪った聖剣。
同士達が文字通り命を捨てるはめになった原因の剣……壊したい、跡形もなく粉々に!!!
そうだと言うのに僕はその千載一遇のチャンスを逃してしまった…!!
あの白髪のいかれたフリードというはぐれ悪魔祓いが持っていたエクスカリバー
なぜあんな奴が持っているのかは分からなかったがとにかく壊すチャンスだった。
だと言うのに…逃げられた!!!いや、どちらかと言えば僕が見逃された…!!!
エクスカリバーの能力を抜きにしてもある程度の実力者だったとはいえ
平常状態の僕であれば倒すのには何の問題もなかったと思う。
そう、平常通りであればだ。
あの時の僕は気づかなかったが間違いなく頭に血が上っていた。僕はテクニックタイプだ、
そんな僕が冷静さを失い力任せの戦いをすればどうなるかなんて火を見るよりも明らかだ。
しかも相手のエクスカリバーは使い手の速さを上げるものだった。
単調な攻撃しかしてこない相手にはこれ以上無いほどに向いていただろう。
恐らくあのまま続けていれば僕は殺されていただろう。
しかし、フリードは何があったのかは分からないけど戦いの最中に引いて行った。
………情けない!!!同士達の為に必ずエクスカリバーに復讐すると誓ったはずなのに!!!!!
こんな事じゃいけない、エクスカリバーは七本もあるというのに
目の前にあった一本でさえ壊せないなんて……次にチャンスが来るのだろうか?
そう思っていた時、部長が一誠君から教会側の人間と会談を行うように頼まれているのを聞いた。
正直に言って最初は興味がなかった。エクスカリバーのことで頭が一杯だったからね。
ただ、その会談にくる人物達を聞いて僕は耳を疑った。
どうしてか?だってその人物達が―――聖剣使いだったから。
Sideout木場
こんばんは、今、俺はイリナ達をリアス・グレモリーと面会させるために
オカルト研究部に来ています………仕方がなかったんだよ!!!
イリナが俺とリアス・グレモリーに繋がりがあることを知ったら
『上からの命令だから気に入らないけど悪魔に暴れる許可ぐらいは貰っておけってあったからお願いね、イッセー君。』と言われたのだ。
抵抗?それが出来たら誰もこんなとこになんていねえよ!!!
ゾッとするような笑顔で『断ったらどうなるかわかるよね?』って目で語り掛けてきてたんだぞ!!!顔は笑っていても目だけは笑っていないという表現があれ程適切な奴を初めて見た。
ゼノヴィアなんかその表情を見ただけで怯える子供のようにアーシアの後ろに隠れていたからな?
いや、逆だろと突っ込みたくなったが、俺もすかさず『カスザメガード』の準備をし
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