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Epos46戦天使/雷滅の殲姫〜Primera Randgrith Valkyrja〜
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†††Sideルシリオン†††

「フォルセティ〜〜〜〜〜♪」

俺の両手を取ってブンブンと上下に振る、大人モードに変身しているヴィヴィオ。ヴィヴィオの後ろに降り立ったアインハルトが「フォルセティさんも飛ばされていたのですね!」と声を掛けてきた。待て、ちょっと待ってくれ。嫌な汗が流れ始める。

「良かったぁ、って言っていいのか判らないけど、知ってる人が同じように時間移動してて嬉しい♪ ね、アインハルトさん!」

「はい。私とヴィヴィオさんは、学校帰りにこの・・・13年前の海鳴市に飛ばされていました。フォルセティさんもまた学校帰りで・・・?」

変身を解除し、年相応の少女の姿へと戻ったヴィヴィオとアインハルト。おいおい、冗談だろ。未来には俺と瓜二つ――フォルセティとかいうのが居るのか。今すぐ話を聞きたいが、ここで真実を伝えるより「あ、うん。家に帰る途中に、突然・・・」フォルセティとしての演技を続けて、さらに情報を引き出そう。

「あれ? 今日ははやてさん達の帰りが遅いから、わたしのお家に夕ご飯を食べに来るんじゃなかったっけ?」

「え? あ、そう、だったっけ?」

今から13年後となれば、ミッドは首都クラナガンの郊外へとはやて達は住まいを移し終えている。俺が家って答えたらヴィヴィオは、俺の家ははやての家だと暗に伝えてきた。ということは、フォルセティとかいう俺のソックリさんはミッドの八神家に世話になっているということに。

「フォルセティは、ルシルさんみたく家事が出来ないんだから」

ヴィヴィオの口から、ルシルさん、と発せられたその時、僅かばかりショックを受けたのは秘密だ。この次元世界での俺は、ヴィヴィオにとっての父親代わりにならないんだな。いや、それが当然だし、父親代わりになってもかえって辛いだけだから構わない。というか、フォルセティは俺の変身でもないということが判明。俺とフォルセティは別人となる。

「あのさ、転移のショックなんだろうけど、記憶がちょっと曖昧で・・・」

「ええ!? 大丈夫なの、それ!」

「あの、私とヴィヴィオさんのことは判ります、よね・・・?」

「ヴィヴィオとアインハルト、さん」

フォルセティの年齢がアインハルトより上か下かは判らないため、とりあえず敬称を付けてみた。すると「いつもはアインハルト先輩なのに」とヴィヴィオが漏らした。俺は少し考えるフリをした後、「あ、そうそう、アインハルト先輩だ!」と思い出したという演技をする。

「えっと、学校・・学校、St.ヒルデ魔法学院の・・・?」

「わたしやリオ、コロナと一緒の初等科4年生の10歳。ねえ、フォルセティ、本当に大丈夫?」

「お医者さまに診て頂いた方がよろしいのでは?」

「うーん、出来れば過去のなのはママ
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