暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epos46戦天使/雷滅の殲姫〜Primera Randgrith Valkyrja〜
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プリメーラは腕を大きく広げ、雷撃を纏わせた両手で砕け得ぬ闇の炎の剣を掴み取って止めていた。砕け得ぬ闇は「その防御は自殺行為だ」と、両手を塞いだプリメーラのミスを指摘した。が、「それはどうでしょう」とプリメーラがフッと笑う。砕け得ぬ闇の攻撃には基本的に魄翼を使う。そう、今は炎の剣となり、プリメーラに掴まれている状態の魄翼を。つまりは砕け得ぬ闇も攻勢に出られないということだ。

「私は雷滅の殲姫プリメーラ。お父様とお母様から、雷撃系最強の力を授かったヴァルキリー!!・・・墜ちろッッ!!」

――通天晃雷落――

プリメーラと砕け得ぬ闇の頭上、一瞬にして雷雲が発生し、複数の雷撃が一纏めになって降って来た。炎の剣を解除した魄翼で防御姿勢になった砕け得ぬ闇に落雷。雷雲出現から落雷まではほとんど一瞬の出来事だったが、砕け得ぬ闇は確実に防御した。

「ここに来るまでの間にお父様から聴いたわ。あなたと私――私たちヴァルキリーはどこか似ている」

魄翼による防御姿勢を解いた直後に砕け得ぬ闇へ最接近したプリメーラが、ギリギリにまで顔を近づけた上でそう告げた。そして両拳に雷撃を纏わせて砕け得ぬ闇の腹に拳打を数発と打ち込んだ。

「むぐぅ・・・!」

「私たちヴァルキリーもまた、戦に勝つために製造された戦力だった」

――障破雷靠打――

プリメーラが繰り出したのは、背面からの体当たり。中国武術・八極拳の1つ、鉄山靠。正式名称を貼山靠。連続拳打で砕け得ぬ闇の体を浮かせた直後に使用した。体当たりの直撃と同時、2機の間から強烈な雷撃が発生して、両者を大きく後退させた。

「それでも良かった。生まれた理由がそれだから。戦い、勝つ。それだけの役割でも・・・」

――バレットダムネーション――

――蹴破斬雷舞――

砕け得ぬ闇の放つ魔力弾幕に対し、プリメーラは雷撃を纏わせた右脚で前方を薙ぎ払うような蹴りを放った。蹴りの軌道に合わせて弧を描く雷撃が発生、弾幕を真っ向から迎撃した。

「だけどお父様やお母様、その家族に友人である皆さんは、私たちを兵器ではなく、道具ではなく、友として、家族として見てくれた!」

――天墜翔雷拳――

「何が言いたい・・・!」

――ナパームブレス――

雷の速度で迫る雷撃の拳を、炎と重力によって創られた球体で迎撃した砕け得ぬ闇が僅かな苛立ちを見せた。

「あなたにも、そう言った仲間が居るんじゃないかって話をしているの・・・!」

――雷覇双天槌――

「そんな者は居ない。私は砕け得ぬ闇、アンブレイカブル・ダーク。その目醒めは滅びの兆し、その歩みは絶望の足音。こんな私に仲間なんて居ない」

――バイパー――

プリメーラの両手に発生して放たれた巨大な雷球を、自らに着弾する前
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