暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epos46戦天使/雷滅の殲姫〜Primera Randgrith Valkyrja〜
[8/12]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
ぬ闇から発せられるさらに強大になった魔力。プリメーラはその衝撃で靡く長髪を片手で押さえながら「これはまた、随分な魔力持ちで・・・」砕け得ぬ闇を見詰めた。

――バレットダムネーション――

――雷覇双天槌――

大きく広げられた魄翼の表面から無数に発射される魔力弾幕。プリメーラは両手に発生させた直径2mほどの雷球を投げ放ち、砕け得ぬ闇の攻撃を迎撃した。2機の間で大爆発を起こす。

「どうして邪魔をする。君は、先ほど姉妹を助けて逃げて行った銀髪の青年――オーディンとなんの関係がある?」

「オーディン?・・・あ。・・・あぁ、彼は、私にとってとても大切な、心から愛すべき人ですから!」

オーディンはアースガルド初代の王であり、人間に扱える魔術ルーンを創り出した、ルシリオンらセインテスト王家の遠い先祖。プリメーラは、ルシリオンがいつかにオーディンと名乗ったのだろうとすぐに察した。

――ジャベリンバッシュ――

晴れ始めていた閃光爆発の中より飛び出して来た巨大な槍が4本。プリムは右に左にと体の向きを横に変えながら前進して回避。そして避けきったところで「天墜翔雷拳!」パリっと放電した両拳をストレートに連続で打った。プリメーラの両拳から放たれるのは拳の形をした雷撃。稲妻と同じ速度で飛来する雷拳が、砕け得ぬ闇の防御より早く着弾して行く。

「っ・・・!」

砕け得ぬ闇の表情に僅かな変化が現れる。最後の一発が彼女の右頬に当たると、「ぅあ」大きくよろけた。しかし、それでもまだ「コンストレイント・・・!」と活動を停止しない。プリメーラを拘束しようと魔力リングが一瞬にして狭まる中、プリメーラは拘束されるより早く迫るリングに手を掛けて握り潰した。

「遅いですよ・・・!」

プリメーラの姿が文字通り消え、砕け得ぬ闇の目の前――直近に出現。砕け得ぬ闇が迎撃しようと魄翼に働きかけるが、「砕ッ!」雷撃を纏ったプリメーラの右拳が砕け得ぬ闇の腹を打った。と同時。砕け得ぬ闇の背中から激しい雷撃が放たれる。プリメーラの雷撃が砕け得ぬ闇の体を貫通したのだ。

「っ。ドゥームプレッシャー・・・!」

その小さな手でプリメーラの右腕をガッチリと掴んだ砕け得ぬ闇は、魄翼を怪物の両腕へと変えてプリメーラを握り潰そうとした。プリメーラは空いている左腕を振り被り、「天震雷墜轟ッ!」迫る怪物の両腕に向かって拳を打ち、そこから激しい雷撃が放った。
その雷撃は右腕の動きを止める事は出来たが、「ぅぐっ!」左腕は止まらずに握り拳となってプリメーラを殴り飛ばした。砕け得ぬ闇は間髪入れずに「エターナルセイバー!」魄翼を炎の剣へと変え、体勢を立て直すか否かのプリメーラを左右から挟んで寸断する軌道で振るった。

「単純な軌道な攻撃ほど対処しやすくて助かる」


[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ