暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epos46戦天使/雷滅の殲姫〜Primera Randgrith Valkyrja〜
[6/12]
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
気も出していない砕け得ぬ闇は、その圧倒的な魔力量で際限ない攻防を果たせるため、疲労など現れない。
しかしキリエにはエネルギーの限界がある。さらに、一撃でも貰えば即撃墜されるだけの攻撃に常に気を割かねばならず、その精神的負担は計り知れないだろう。それでもキリエは攻撃を止めない。彼女と姉のアミティエが慕う博士――父親の為に。
「負けられない、負けたくない、絶対に・・・勝つ!」
――アクセラレイター――
「フェニックスフェザー」
何度もその機動力で以って砕け得ぬ闇の攻撃を躱し続けていた時、砕け得ぬ闇の魄翼がバサバサと羽ばたき、その羽ばたきと同時に周囲に散った炎の羽根がキリエの動きを制限して行く。
「っく! まだ、まだ・・・!」
――ジャベリンバッシュ――
空域一帯に舞っている炎の羽根の1枚の直撃を受けたキリエがよろけるところで、砕け得ぬ闇は巨大な槍を魄翼から発射。直撃寸前だったキリエだったがそれすらも避け、「絶対に、諦めないんだからぁぁぁーーー!!」と2挺の銃を両手持ちの大剣へと変形させた。
――アクセラレイター――
そしてキリエは高速移動で砕け得ぬ闇へと突進。両手で握る大剣を全力で振り上げ、砕け得ぬ闇が防御に回るより早く直撃させた。
「S!」
上空に向かって斬り飛ばされた砕け得ぬ闇を高速移動で以って追い、そして全方位から大剣で斬り続けるキリエ。それでも砕け得ぬ闇の表情に焦りもなければ苦しみもない。全くと言っていいほどに通用していなかった。
「R!」
大剣から2挺の銃へと戻したキリエは銃口を頭上へと向ける。すると銃口からアミティエのメインカラーである青色と、キリエのメインカラーである桃色のエネルギーの光線が伸び、その先端に巨大な光球が発せした。
「I!!」
――スラッシュ・レイヴ・インパクト――
キリエが両腕を振り下ろしたことで銃口から伸びる光線の先に発生している光球も落下。それが砕け得ぬ闇に直撃、光球は大爆発を起こして砕け得ぬ闇を呑み込んだ。全てを出しきったキリエは、閃光爆発に呑まれたまま一切の動きを見せない砕け得ぬ闇に「勝った・・・?」と漏らした。
「いえ、まだです、キリエ!」
――クリムゾンダイブ――
アミティエから警告が発せられた瞬間、いやそれよりも早く閃光爆発の中から火の鳥――炎を纏い、魄翼を広げた砕け得ぬ闇が高速で突進して来た。自分のすべてを出し切った一撃を放った直後だったゆえ、キリエは回避や防御に移るのが遅れた。
「ごふっ・・・!?」
「君は、時の操手たりえない」
メキメキ、バキバキ、ゴキゴキ、と砕け得ぬ闇の突進攻撃の直撃を受けたキリエの体から何かが砕ける音、ひん曲がる音、潰れる音が激しく漏れ聞こえてきた。ドゴンと轟音
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ