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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epos46戦天使/雷滅の殲姫〜Primera Randgrith Valkyrja〜
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「ホント、始めっから思い通りにならないと後々ずっと思い通りにならないのね。頼ってた王様たちもてんで使えないし、治癒術師も言うことを聞いてくれないし」
恨み言のような声色でブツブツと呟くキリエが「それでも・・・!」バッと顔を上げると、何かを覚悟したような強い光を宿す瞳で砕け得ぬ闇を見据え、左手に携える片刃剣の剣先を砕け得ぬ闇へと向けた。
「まだなんとかなる! 渡してもらうわよ、ヤミちゃん! たとえ力づくでも! アレさえ、エグザミアさえあれば、博士に、見せてあげることが出来るんだ、博士の願った夢を、希望を!」
「やめなさい、キリエ! 私たちギアーズの定めを忘れたわけじゃないでしょう! あなたは、博士との約束を破る気なの!? 時を、運命を操ろうなんて思ってはいけない! 厳然たる守護者であれ! 私たちは、自分勝手に運命を捻じ曲げてはいけないの、守らないといけないの! 解るでしょ!」
「解んないわよ! なんでそこまでして守らないといけないのよ! お姉ちゃんは、博士が夢見た希望を見ることなく死んじゃってもいいって言うの!?」
「それは・・・!」
「わたしはお姉ちゃんと違って、出来の悪いギアーズだもん! だから守らない!」
「キリエッ! やめなさい!」
アミティエとキリエが大声で怒鳴り合う。そしてキリエは肩で大きく息をし、「わたしはわたしの好きにさせてもらうわ」とアミティエとの言い合いに見切りをつけ、砕け得ぬ闇へと光弾――ラピッドファイアを連射。攻撃を確認した砕け得ぬ闇は、背後に発生させている赤い霧――魄翼をバサッと広げて自分を覆うことで防いだ。
「わたしは、博士から、お姉ちゃんから教わった! 一度決めたら、諦めずにやり通す! だから・・・!」
――ファイネストカノン――
「諦めない、やめない、絶対にやり通す!!」
2挺の銃から光弾を同時に発射させる事で砲弾と化させた強大な一撃を、砕け得ぬ闇へと撃ち込むがそれすらも魄翼の前には無力なものだった。
「白兵戦システムを起動。出力上限35%まで稼働」
砕け得ぬ闇の魔力量がさらに増加。その魔力波は海を渡り、海鳴の街にまで届いていた。砕け得ぬ闇が動く。自分に向かって光弾を撃ち続けているキリエへ真っ直ぐに。右の魄翼が怪物のような腕となり、それでキリエを薙ぎ払おうとするが、キリエの速度には追いつけなかった。
「っ! 全然通じない・・・!」
キリエは高速移動からの光弾連射で砕け得ぬ闇を全方位から攻めに攻め続けるが、彼女が纏う魄翼や魔力の膜が悉くキリエの攻撃を無力化していた。対する砕け得ぬ闇もまた、キリエにダメージを与えられずにいた。
いつまで続くか判らない死闘と思われたが、「はぁはぁはぁ・・・!」キリエに極度の疲労が見え始めてきた。全力も本
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