攻略会議
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白のコートに黒のズボン、そして金属の胸当てと肘当てといった、結構な軽装備である。
フード付きのケープを被ってる理由は、一ヶ月前のあの出来事のときに叫んだのがまずかったらしく、あれ以来自分は、βテスターではないのかと言われているからである。だから、この装備を付けていなくては自分のことを知っているプレイヤーが言い寄ってくるためだ。
しかし、このまま何もしないのも落ち着かないのでとりあえず、料理スキルの熟練度上げを行うことにした。昼の弁当がてらサンドウィッチを作る。だが、この世界の料理は簡略化されすぎていて、どこか味気無かった。現実では何度も作っていたのだがこの世界ではそういう手順も簡略化されているため本当にした感じがしない。十分ぐらいで作り終わり、特にすることも無いので広場で寝て待つことにした。
広場は中央に噴水、そしてそれを半円状に階段状の台で囲まれている。広場に着くがやはり六時間前なので、誰もいない。街のほうをちらほらと歩くプレイヤーが見える。それだけだ。
特に場所の指定などされて無いだろうし適当なところに座ろうと思い、一番前の段のところに腰を降ろし、眠りに着いた。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
熟睡までとはいかなかったがなかなかよく眠れた。目を開けて、辺りを見渡すがまだ誰もここに着てないようだ。時間を確認してが二時とあと二時間も集合時間まで余裕がある。とりあえず昼を過ぎてちょうど腹も空いたので昼飯を食べることにした。
「おっ、早いナ。それとも暇なだけカ?」
サンドイッチを出すと同時に、後ろから声をかけられた。しかし、その声は見知った人物のものだったため、後ろを振り向かずに答えた。
「最後のほうだ。アルゴ」
そっけなく答えた後、朝に弁当として作ったサンドウィッチを取り出す。
「何だかうまそうなものだナ。何処のものダ?よかったらその情報を売ってくれるカ?」
アルゴが聞いてくるので答えた。
「売ってねえよ。自作だ」
そう言ってアルゴを見るとが意外そうな顔で自分を見ていた。
「何だよ」
「いや、お前って結構ダンジョンこもってるからちゃんとしたもの食ってないってイメージがあったからナ。普通の物を自分で作って食ってて逆に驚いタ」
「どんなイメージだよ。それと俺が料理作れて悪いか」
昼食時はそんな他愛の無い会話をしながら時間を潰していく。そして昼食を食べ終わり、アルゴと少しの情報交換をしていると、どんどん人が増えていく。ようやく集まったのか、話が始まった。攻略会議で演説をしているのは、《ディアベル》と言う、青髪のイケメンプレイヤーだ。最上階の階段を見つけたと言う話でそれが終わったあと、突然誰かが声を出した。
「ちょお待ってんか、ナ
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