攻略会議
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茅場晶彦の話が終わるとともに、すぐに街を出て迷宮区を目指した。茅場晶彦をを倒すために、一刻も早くこのゲームをクリアするために相当はーどなレベル上げを行ったりした。
そのおかげでレベルはもうすでに十を軽く越え、武器も両手剣、銘は《シェイカー+8》、街で買える一番高価で攻撃力の高い武器だ。それを幾度にも強化して8まで上げた。ちなみに正確さ(A)に2、重さ(H)に4、丈夫さ(D)2に振り分けてある。
そしてあの日から約一ヶ月ぐらいたった迷宮区の帰り道、一人のプレイヤーがいた、というよりも待ち構えていた。
「よう、久しぶりだナ。今回は2日か、速かったナ。死にそうにでもなったカ?」
「うるせーよ。武器の切れ味が悪くなったから研ぎに帰らなきゃならないんだよ、アルゴ」
話してきたのは、《鼠のアルゴ》と言う情報屋だ。このプレイヤーにはよく情報を仕入れてもらいよく売ってもらっている。
「そうカ。それよりいい情報がある、聞くカ?」
「疲れてるから手短に頼む」
「実は明日の四時、《トールバーナ》の広場で第一層攻略会議がある」
「……第一層攻略会議か。ようやくボス部屋を見つけたってことか」
「ああ、その様子言い方だと、もうやったのカ?」
「ああ、もちろんやったぜ。HP半分くらいまで削つことはできたけど回復道具が切れたから諦めた。もう生き返ることが出来ないし、死んだら終わりだからな」
「それもそうだナ」
「じゃあ、俺は帰るぜ。情報提供ありがとう」
そう言って帰ろうとするとアルゴに腕をつかまれる。
「おイ、何帰ろうとしてるんダ。結構稼いでんだロ。情報料1k払いナ」
「ただじゃねえのかよ!しかも、その値段は何だ!異常に高いじゃねえか!」
「当たり前ダ。お姉さんは篭りっぱなしで碌に情報無いお前さんにこうやってお前が帰ってくるのをここで待って教えてやってるんダ。この位の値段でも安いほうだゼ?」
「ッく!」
本当のことなので反論ができない。仕方なく、自分のウインドウから1k(1000コル)をアルゴに渡す。ウインドウに振り込まれたのを確認するとまいどあリ〜、と言って疾風の如く立ち去っていった。さすが、鼠の名は伊達じゃなかった。
「ハー。無駄な出費が出たな。まあいいや。帰ったら食材使って飯を作るか」
そうため息を吐いてから、街へと続く帰り道を歩き始めた。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
一日開け、今日は第一層攻略会議があるため、迷宮区には行かないことにしている。そのため朝からなにもすることが無く暇であった。昨日のうちに武器の手入れ、装備品チェックをしたからいまは特にやることはない。
俺の現在の装備は、黒に近い灰色のフード付きケープ、
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