第六話 石川大尉!!合気道でも勝つ!!その八
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「それでいいでごわすな」
「はい、それでは」
「それも進めていきましょう」
「繁栄は一人一人の心から来る」
「それが為に」
「是非共でごわす、それでごわすが」
人の意識改革からだった、また話す西郷だった。
「ジャスティスカイザーでござるが」
「はい、今回は我々がです」
「空軍衆が人を送ります」
「向かうのは石川悠一大尉」
「あの者が行きます」
「石川大尉でごわすな」
西郷は彼の名前を聞いてこう言った。
「確か日帝衆随一の合気道の達人でごわすな」
「そうです、その技はまさに神の技」
「素晴らしいものです」
「合気道なら右に出る者はいません」
「ジャスティスカイザーも今度こそです」
敗れるというのだ、彼等も。
「ですからここはです」
「石川大尉に任せましょう」
「彼ならば必ず」
「勝ちます」
「合気道はこちらからは仕掛けないでごわす」
そうした武道だ、仕掛けて来た相手の力を利用して投げる。武道の中でもかなり独特なものと言えるものだ。
「それを、でごわすな」
「はい、使い」
「そうしてです」
「ジャスティスカイザーを懲らしめます」
「あの二人を」
「楽しみにしているでごわす」
西郷は着物の袖の下で腕を組んで言った。
「石川大尉の勝利の時を」
「では石川大尉にです」
「元老からですね」
「出陣のお声を」
「発せられますね」
「どうさせてもらうでごわす」
こう答えてだ、そしてだった。
西郷は実際に彼自身の言葉として石川に出陣を命じた、この言葉は第二次大戦の時のドイツ空軍の兵士の服を着た空軍衆の兵士が何処か女性的な顔立ちの空軍衆将校の軍服を着た男に伝えた。この彼がだ。
石川だ、石川はそれを聞いてから兵士に答えた。
「わかりました、それでは」
「出陣されて」
「はい、ジャスティスカイザーを倒します」
このことをだ、石川は兵士に約束した。
「そうします」
「それでは」
「決闘の場所はです」
「何処にされますか」
「高野山です」
その場において、というのだ。
「戦いたいと考えています」
「あの霊山においてですね」
「高野山は偉大な高僧がいる場所です」
弘法大師のことに他ならない、空海は即身仏となり今もこの世に生きているとさえ言われているのだ。だから石川もいると現在形で言ったのだ。
「その本堂の前で」
「ジャスティスカイザーを成敗して」
「そしてです」
そのうえで、というのだ。
「日帝衆の憂いを消しましょう」
「わかりました、では元老にもお伝えします」
「それでは」
こうしてだった、今度は高野山の本堂前での戦いとなった。尚智と尚武は高野山と聞いて自宅の尚智の部屋の中で恋愛育成ゲームをしながら話した。
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