第百六十七話
[8]前話 [2]次話
第百六十七話 割り当ては
クラウンの七人は作詞作曲をはじめることになった、その新曲のだ。
だが誰が何を担当するのか、まずはそこからだった。七人は梨花の家に入ってそのうえでお茶を飲みながら話の場を持った。
その場でだ、梨花は言った。
「クラウンはね」
「うん、あたし達はね」
華奈子がその梨花の言葉に応える。
「一人だけでしないからね」
「作詞も作曲もね」
その両方をだ。
「それが大きな特徴だけれど」
「そう、亜美ちゃんはそのことは」
「初耳やで」
そうだとだ、亜美はすぐに華奈子に答えた。
「実際な」
「そうよね、一応メインの娘は決めてもね」
「一人だけっちゅうのはないんやな」
「そうなの、七人でやるの」
「けれど誰が何するかっていう話してたやろ」
「メインはね」
そのメンバーは決めてもというのだ。
「決めるけれど」
「一人だけはないんやな」
「そう、押し付けはしないから」
「そういうのよくないからね」
しっかり者の美樹の言葉だ。
「折角のグループなのに一人だけしろとか」
「そういうことやねんな」
「それでなのよ」
「私達皆嫌いだから」
六人全員がというのだ。
「それでなのよ」
「全員でするねんな」
「そう、だからね」
「メインの娘だけを決めるの」
美奈子も亜美に話す。
「そうするからね」
「ほな作詞作曲はな」
それはというと。
「これからメインの娘を決めるんやな」
「そういうことよ」
また言う美奈子だった。
「じゃあこれからお話するから」
「わかったな、ほなな」
ここでこう言った亜美だった。
「うちやってええ?」
「亜美ちゃんが?」
「そうしてええかな」
こう皆に提案するのだった、だがここで華奈子は首を傾げさせてそのうえでその亜美に対して言うのだった。
第百六十七話 完
2014・9・17
[8]前話 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ