マクロスF
0772話
[1/5]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
バジュラ本星から生えている、と表現してもいいような巨大なランカの映像。その映像はバトル・フロンティアやマクロス・クォーターと通信した時に聴こえてきたようにフォールド通信を通じて聴こえてくる歌に合わせて動いており、同時にその歌はフォールド波を伴ってバジュラに対して力を与えているのだろう。
そんな風に考えつつ、ランカに向かっている俺達をこれ以上進ませまいと30匹程の機動兵隊バジュラと重兵隊バジュラの集団がデフォールドしてこちらへと攻撃を仕掛けてくる。
放たれたビームやミサイル、重量子ビームをニーズヘッグ特有の高い運動性で回避していく。機体の至る場所に備え付けられている無数のスラスターや、100Gを超える俺で無ければ耐えられないツイン・ドライブ、機能が限定されていてもヒュドラ6基全てに内蔵されているテスラ・ドライブ。そしてギアス世界の最新技術でもあるエナジーウィング。これら全ての効果と、ネオ・グランゾンのデータを解析して以前よりも強化されたグラビコン・システムによる重量軽減。これら全ての能力をフルに発揮した俺とニーズヘッグは、雨霰と降り注いでくる全ての攻撃を完全に回避しなが前に進んでいく。
『おい待てこら! お前だけが先行しすぎるな!』
「っと、悪い。ちょっと飛ばしすぎたな」
ほんの数秒で、驚く程に差がついたオズマとアルトのVF-25。その両機と速度を合わせつつ、バジュラの攻撃を回避しながらヒュドラに内蔵されているT.T.キャノンを放つ。
映像モニタに映し出されたアルトは、バジュラどころか何も無い方向へといきなり攻撃した俺に大して間の抜けた顔で視線を向けていたが……放たれたビームが宇宙空間で大きく弧を描きながら、こちらを待ち構えているバジュラ達の真横から突き刺さったのを見て目を?く。
『おい、アクセル。さっきから思ってたんだが、お前のその機体……どんな性能なんだ? 機動力にしても、運動性にしても、火力にしても、装甲にしても……どれをとっても化け物級じゃないか』
「そりゃそうだろ。これは俺達シャドウミラーの武力の象徴、フラグシップ機だ。それこそ本気になればバジュラ共全てを殺し尽くせる程度は楽に出来る性能を持っているからな」
『何っ!? じゃあなんで……いや、ランカか』
「そういう事だ。そもそも、あのバジュラ本星のどこにランカがいるか分からなかった以上、こっちとしても迂闊な真似は出来なかった。ま、その結果がこれな訳だが」
バジュラの集団に近づきつつ、前方のヒュドラに内蔵されているランツェ・カノーネを乱射。同時に再びT.T.キャノンを放ちつつ、ヒュドラ先端に内蔵されているビーム砲を連射していく。
先程向こうから食らった雨霰の攻撃に対する仕返しとばかりに、バジュラ30匹以上の攻撃をニーズヘッグ1機だけで放つ。
しか
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ