マクロスF
0772話
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ないだろ」
俺は平気だが、アルトの方が色々な意味で危険だ。特にバジュラに見つかった場合は、まず間違いなく致命傷になる。それを考えれば、これが1番手っ取り早くて確実な方法だったのは間違い無い。
『いや、分かってはいるけど……』
『スカル5、今はごちゃごちゃ言わずにランカを助け出す事だけを考えろ。いいか? もしもランカに傷1つでもつけてみろ。お前のケツにディメンジョン・カッターを撃ち込んでやるからな!』
そんな声が聞こえてくるが……ディメンジョン・カッターって何だ? いや、その字面からディメンジョン・イーターの類だとは思うんだが。話を聞いている限りでは、恐らくはVFが発射可能になった武器か? ようは、通常のミサイルや弾丸がMDE弾頭になったのに対して、反応弾がディメンジョン・カッターになったのか?
まぁ、それはいい。それがどれだけ危険な兵器なのかは、引きつっているアルトの顔を見れば明らかだ。今はそんな2人に構っているよりもやるべき事がある。
オズマとアルトのやり取りをそのままに、マクロス・クォーターへと通信を繋げる。
「こちらスカル4、マクロス・クォーター聞こえるか?」
『はい、何でしょうか?』
通信に出たのはラム。他のメンバーは戦闘で忙しいのか、忙しく指示を出しているジェフリーの声が聞こえてくる。
「シェリルに繋いでくれ。ランカを助け出すのにシェリルの協力が必要だ」
『ですが、今は……』
「ああ、分かっている。歌っているんだろう? 別に歌を止める必要は無い。そのままシェリルのいる場所に繋いでくれればいい」
『艦長? ……はい、分かりました。すぐに繋ぎます』
恐らくはジェフリーが何か口添えをしたのだろう。そのまま数秒程経つと、ニーズヘッグの映像モニタには歌い続けているシェリルの姿が映し出される。
いつもより……いや、それ以上に魅力的に歌い続けているシェリル。その軍服風の派手なステージ衣装と、マクロス・クォーターの対比が微妙に意味ありげな気がする。
っと、歌い続けているシェリルに見惚れている場合じゃ無いな。まずは話を通さないと。
歌いながらも、こちらが気になるのだろう。こちらへと視線を向けてきているシェリルへと向かって声を掛ける。幸い、俺の声はシェリルにのみ聞こえるようになっており、マイクを通して周囲に広がったりとかはしない筈だ。
「シェリル、これからランカを助けに行こうと思う。そこでお前の協力が必要なんだが、頼めるか?」
その言葉に一瞬の逡巡すらも無く、無言で頷きを返す。
やはりシェリルにとってもランカは妹分のようなものなのだからこその反応なのだろう。視線で自分が何をすればいいのかを尋ねてくるシェリルに、先程オズマとアルトへ語ったのと同じ事を口にする。
俺がシェ
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