マクロスF
0772話
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も1撃1撃の威力が違う。放たれた攻撃の殆どは、バジュラが持つVFと同等……いや、それ以上の堅さを持つエネルギー転換装甲を貫通し、一瞬にしてこちらを待ち構えていたバジュラの肉片を宇宙空間へとぶち撒けていく。
こういう時は『汚い花火だぜ』とでも言えばいいのか?
そんな風に考えながら、ランカの歌とフォールド波について考える。
勿論その間にもオズマとアルトを引き連れてランカの映像に向かわせんとするバジュラを撃破し、回避していく。
それでもフォールド波で連絡を取り合っているのだろう。その群れの数が止むという事は無い。
にしても、フォールド波か。ランカの歌がフォールド波でバジュラに力を与えている以上、ランカを説得出来ればそのフォールド波を……待て。
そこまで考え、マクロス・クォーターから出撃する時にシェリルに渡したフォールドクォーツのイヤリングを思い出す。そして、2つセットになっているうちの1つを俺が貸して貰っている事も。
……ランカを正気に戻すにはこれを使って何とかフォールド波を……いや、シェリルの歌か。よくもまぁ、ここまで都合良く物事が運んでいるものだ。
そう判断すると、即座にオズマとアルトへと向かって通信を入れる。
「聞け。見ての通り、ランカは洗脳か何かをされていると思われる。そして洗脳を解くには、お前達の力が必要だ」
『具体的には』
間髪入れずに問い返えしてきたのはオズマ……ではなく、アルト。この辺の行動の早さはさすがと言うべきだろう。……ただ、その辺を全く考えず取りあえずランカに向かっていたというのもまた、アルトらしいと言えばらしいのか。
いや、取りあえずアルトやオズマを引き連れてランカに向かっていた俺が言う事では無いと思うんだけどな。
そんな風に考えながら、進行方向から少しずれた場所にある幾つもの岩塊を確認し、そちらへと向かう。
「ランカがバジュラに力を与えているのはフォールド波を通してだ。つまり、フォールド波を通してならランカを説得して元に戻らせる事が出来るかもしれない」
『だが、どうやってだ?』
オズマの不審そうな声。それを見ながら、空間倉庫から取り出すシェリルのイヤリング。
『それは確か、シェリルが身につけていた……』
「ああ。オズマの言うとおりこれはシェリルのイヤリングだ。それもただのイヤリングじゃ無くて、フォールドクォーツで出来た……な」
『フォールドクォーツ……っ!? じゃあ、それを使えばランカと意思疎通が出来るのか!』
俺の言葉にアルトが大声でそう尋ねてくる。オズマもアルト同様に驚き、目を見開いてこちらへと視線を送っている。
「そうだ。ただし、俺達だけじゃ全くの無意味だ。何しろ、フォールド波を発する事が出来ないんだからな」
その言葉を聞き反射
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